虹

(いつまでたってもとどかないよ)

何時まで経っても届かないよ

(あとなにかいもくりかえすにちじょう)

あと何廻も繰り返す日常

(たとえとどいてもおわりじゃないよ)

たとえ届いても終わりじゃないよ

(つかんでもすりぬけるしんきろう)

つかんでもすり抜ける蜃気楼

(わかってんだよこのままじゃだめなこと)

解ってんだよ　このままじゃ駄目なこと

(たまにえんじていた”りそうのじぶん”はどこにいったんですか？)

たまに演じていた"理想の自分"は何処にいったんですか？

(わかってんだよこのままじゃおわること)

解ってんだよ　このままじゃ終わること

(どしゃぶりのなかおなじとこまわってるよ)

土砂降りの中　同じとこ廻ってるよ

(いつからだっけこんなじぶんを)

いつからだっけこんな自分を

(”にじ”のごとくとくべつなそんざいだってひらきなおって)

"虹”の如く特別な存在だって開き直って

(かがみをのぞいてもみぬけないよ)

鏡をのぞいても見抜けないよ

(きづいたころにはまたきっとこどくかかげてんだ)

気づいたころにはまたきっと孤独　掲げてんだ

(つきささってるのはきのうのじぶんがはいたうそ)

突き刺さってるのは　昨日の自分が吐いた嘘

(またきらいなとこがふえた)

また嫌いなトコがふえた

(わかってんだよことばがじぶんじしんだ)

解ってんだよ　言葉が自分自身だ

(ただたれながしてるもうじゃのつどうなかにつかってたって)

ただ垂れ流してる亡者の集う中に浸かってたって

(わかってんだよほかのだれでもなくて)

解ってんだよ　他の誰でもなくて

(このそらいっぱいのにじをかけてみせるよ)

この空いっぱいの虹をかけてみせるよ

(おいかけてるのはいつかじぶんでえがいたみらい)

追いかけてるのは　いつか自分で描いた未来

(まただれかのせいにしてた)

また誰かのせいにしてた

(わかってんだよこのままじゃだめなこと)

解ってんだよ　このままじゃ駄目なこと

(このめでみだした”あしたのじぶん”はもうしんじていいんですか？)

この目で見出した”明日の自分”はもう信じていいんですか？

(わかってんだよいかなくちゃいけないこと)

解ってんだよ　行かなくちゃいけないこと

(にじのむこうでまってるもうひとつのみらいへ)

虹の向こうで待ってるもうひとつの未来へ