キティ

(あじけのないよるにとけたゆきがことばをからすのはなぜ)

味気の無い夜に溶けた雪が、言葉を枯らすのはなぜ？

(つたわらないおもいだけがこころそめてかなしみにおぼれたような)

伝わらない思いだけがこころ染めて、かなしみに溺れたような、

(うたかたのはずばらっど)

泡沫の爆ずバラッド。

(じつげつさえもこどくなてんげでからまってほどいてをりんねするぐしゃのむれ)

日月さえも孤独な天下で、絡まって解いてを輪廻する愚者の群れ。

(まるでいちようにひとりとしったはんしゃで)

まるで、一様に独りと識った反射で

(ちょうわをはかるほんのうのままのきてぃ)

調和を謀る、本能の儘のキティ。

(ああどこにもしんせかいなんてない)

嗚呼、何処にも新世界なんてない。

(ひとりであいしあいされていたい)

独りで愛し、愛されて居たい。

(はたしてきょうはきょうなら)

果たして今日は凶なら

(きのうはどう)

昨日は如何？

(つまりとわにふこうってこと)

つまり永遠に不幸ってこと？

(それなら)

其れなら、

(どうにかしたいしだいそれでもちょくしなんてできない)

如何にかしたい次第。それでも直視なんてできない。

(またれっとうとしょうそうがにらみあっている)

また、劣等と焦燥が睨み合って居る。

(のがれることとめをそらすこと)

逃れることと、目を逸らすこと、

(どちらにかちがあるだろう)

何方に価値があるだろう？

(ただここでもんどうめいそう)

ただ此処で、問答・瞑想

(じゃあつったってもめいそう)

じゃあ、突立っても迷走。

(さあてんとてんをむすぶように)

さあ点と点を結ぶように、

(たしかなあいがみたいならおとになっていま)

確かな愛が視たいなら、音に成って今

(にげだして)

逃げ出して！

(いつわらなくったってさけんだせんりつがひかりとかしてつたうのさ)

偽らなくったって叫んだ旋律がひかりと化して伝うのさ。

(このうたがまちがえでもかまわないわ)

此の歌が間違えでも構わないわ。

(こえをからして)

声をからして！

(かきならせぶるうすどらいばあんどてれきゃすた)

掻き鳴らせ、ブルウスドライバ・アンド・テレキャスタ。

(こたえはおとのなか)

答えは音の中。

(えーえむわんおくろっくけいしょうらんだにおこすまぶた)

午前一時、警鐘亂打に起こす瞼。

(あたしはなにがしたいなにがしたいとしゅんじゅんのあいだ)

あたしは「何がしたい」「何がしたい」と逡巡の間、

(よけいなことばかりがあたまのなかからまっていた)

余計なことばかりが頭の中絡まっていた。

(たんせいこらしたぺいぱーくらふとはちゃっかざいとかした)

丹精凝らしたペイパークラフトは着火剤と化した。

(れっとうかんじっかんひかんでかってにくらってぱっしヴぃてぃ)

劣等感、実感、悲観で、勝手に喰らってパッシヴィティ。

(えんそうかみなみなでかっぱするせいたいけい)

演奏家皆皆で喝破する生態系？

(それではへんこうせいからぼつこせいでれっかするさいがおしくなってしまう)

それでは、変光星から没個性で劣化する才が惜しくなってしまう。

(ふつごうなどけとばしてめいめいにおどれやわんつーすりーふぉー)

不都合等蹴飛ばして銘銘に踊れや。一、二、三、四。

(のがれることとめをそらすこと)

逃れることと、目を逸らすこと、

(どちらにかちがあるだろう)

何方に価値があるだろう？

(ただここでもんどうめいそうじゃあつったってもめいそう)

ただ此処で、問答・瞑想じゃあ、突立っても迷走。

(さあてんとてんをむすぶように)

さあ点と点を結ぶように、

(たしかなあいがみたいならおとになっていま)

確かな愛が視たいなら、音に成って今

(にげだして)

逃げ出して！

(いつわらなくったってさけんだせんりつがひかりとかしてつたうのさ)

偽らなくったって叫んだ旋律がひかりと化して伝うのさ。

(このうたがまちがえでもかまわないわ)

此の歌が間違えでも構わないわ。

(こえをからして)

声をからして！

(かきならせぶるうすどらいばあんどてれきゃすた)

掻き鳴らせ、ブルウスドライバ・アンド・テレキャスタ。

(こたえはおとのなか)

答えは音の中。

(そしてあたしのなか)

そしてあたしの中。