白い女性～後日談～

(つぎのしゅうにまたじゅくにいかなければならないひがやってきてしまいました。)

次の週にまた塾に行かなければならない日がやってきてしまいました。

(あのひのことがあったので、)

あの日のことがあったので、

(ちょっとこわかったのですが、)

ちょっと怖かったのですが、

(いかないといかないでちがったきょうふがまっているので)

行かないと行かないで違った恐怖が待っているので

(しかたなくいくことにしました。)

仕方なくいくことにしました。

(ばすていにむかうとちゅうに)

バス停に向かう途中に

(あおいてちょうみたいなものがおちていました。)

青い手帳みたいなものが落ちていました。

(おおきさてきにはせいとてちょうとおなじか、すこしおおきいくらいのさいずかんです。)

大きさ的には生徒手帳と同じか、少し大きいくらいのサイズ感です。

(ほんとうはみてはいけないとおもいつつも、)

本当は見てはいけないと思いつつも、

(だれのものかわからないかぎりはどうしようもないとおもって、)

誰のものかわからない限りはどうしようもないと思って、

(ついついなかをひらいてみてしまいました。)

ついつい中を開いてみてしまいました。

(すると、さいしょのぺーじにかおじゃしんがありました。)

すると、最初のページに顔写真がありました。

(それをみたしゅんかん、せんりつしました。)

それを見た瞬間、戦慄しました。

(そのしゃしんにうつっていたのは、)

その写真に写っていたのは、

(せんじつおいかけられたしろいじょせいのしゃしんだったのです。)

先日追いかけられた白い女性の写真だったのです。

(つまり、しんれいたいけんしてしまったとおもっていたあのじょせいは、)

つまり、心霊体験してしまったと思っていたあの女性は、

(ちゃんといきているひとだった。)

ちゃんと生きている人だった。

(これすなわちちゃんといきているひとにおいかけられてしまったということでした。)

これ即ちちゃんと生きている人に追いかけられてしまったということでした。