シュレディンガイガーのこねこ

(めざましどけいのべるでさめた)

目覚まし時計のベルで覚めた

(あさのひざしがいつもまぶしくて)

朝の日差しがいつも眩しくて

(ゆめみごこちもふきとぶ)

夢見心地も吹き飛ぶ

(あつあつのこーひーいれたら)

アツアツの珈琲淹れたら

(ねこじたのわたしふーふー)

猫舌の私フーフー

(ささやかなどりょくしちゃう)

ささやかな努力しちゃう

(となりでまるくおやすみしてる)

隣でまるくオヤスミしてる

(こねこのなまえはぽちだけど)

子猫の名前はポチだけど

(いつだってそういうあいまいなことも)

いつだってそういう曖昧なことも

(わすれちゃうくらいには)

忘れちゃうくらいには

(めいろらせんじょうのめいきゅう)

迷路螺旋状の迷宮

(うちゅうのしんごうなんてむしして)

宇宙の信号なんて無視して

(おうだんほどうをおうだんしている)

横断歩道を横断している

(こねここねこにみとれたしせんは)

子猫こねこに見惚れた視線は

(まなつのたいようとけてくあいすの)

真夏の太陽溶けてくアイスの

(おちるそくどはかそくどうんどう)

落ちる速度は加速度運動

(くうちゅうぶらんこでけとばした)

空中ブランコで蹴飛ばした

(くつがえがくほうぶつせんの)

靴が描く放物線の

(ましたでさかあがりして)

真下で逆上がりして

(かわってくひとなつのまほう)

変わってくひと夏の魔法

(まちあわせばしょのこうさてんで)

待ち合わせ場所の交差点で

(ゆきかうひとのきせきをたどって)

行き交う人の軌跡を辿って

(さがしあてたきみのよこがお)

探し当てたキミの横顔

(まぶしくてらすねおん)

眩しく照らすネオン

(ねこめのきみはまばたきばかりしてる)

猫目のキミは瞬きばかりしてる

(それがかわいくて)

それがかわいくて

(かけよるとなりにすわる)

駆け寄る隣に座る

(こねこのなまえはみけだから)

子猫の名前はミケだから

(いつだってそういうてきとうなことも)

いつだってそういう適当なことも

(わすれちゃうくらいには)

忘れちゃうくらいには

(ろんりりろんてきしこうでも)

論理理論的思考でも

(ちきゅうのじゅうりょくなんてむしして)

地球の重力なんて無視して

(ゆうらんひこうでくうちゅうさんぽの)

遊覧飛行で空中散歩の

(こねここねこのいきつくしせんは)

子猫こねこの行き着く視線は

(もくせいきんせいうちゅうのしんぴも)

木星金星宇宙の神秘も

(ふっとぶくらいのだんどうきどうで)

吹っ飛ぶくらいの弾道軌道で

(つくえのうえにおいたちきゅうぎを)

机の上に置いた地球儀を

(ぐるぐるまわしてななかいてんはん)

グルグル回して七回転半

(こうそくいどうでまわるぎんがけい)

光速移動で廻る銀河系

(まよなかのまほう)

真夜中の魔法

(てんたいかんそくよぞらにとびたつ)

天体観測夜空に飛び立つ

(こねここねこのみつめるしせんが)

子猫こねこの見つめる視線が

(でんりょくおーばーていでんすんぜん)

電力オーバー停電寸前

(たいむかぷせるでじかんそこうする)

タイムカプセルで時間遡行する

(めざましどけいのべるをとめて)

目覚まし時計のベルを止めて

(にどねさんどねなんてしちゃえば)

二度寝三度寝なんてしちゃえば

(きになるゆめのつづきのつづきで)

気になる夢の続きの続きで

(きみとあるいてくまほう)

キミと歩いてく魔法