そこにはまた迷宮

(めいきゅうめいきゅうめいきゅうめいきゅうにまよいこんでいる)

迷宮　迷宮　迷宮　迷宮に　迷い込んでいる

(まえにかべよこもかべうしろもてんもかべ)

前に壁　横も壁　後ろも天も壁

(ゆかがぬけまたあるくじょうげにさゆうにあさひるばん)

床が抜け　また歩く　上下に左右に朝昼晩

(とつぜんのおとしあなさけぶげんきもなく)

突然の　落とし穴　叫ぶ元気もなく

(おちてゆくいつまでもちへいのかなたへいっちょくせん)

落ちてゆく　いつまでも　地平の彼方へ一直線

(のぼりくだりくだりくだりくだりつづきの)

のぼり　くだりくだりくだり　下りつづきの

(ふしぎなちへいはまるでいきてたときみたい)

不思議な　地平は　まるで生きてたときみたい

(つづいてゆくめいきゅうくるしみましょう)

続いてゆく迷宮　苦しみましょう

(いきどまりのかなしみそこがぬけるおどろきいきぐるしさが)

行き止まりの悲しみ　底が抜ける驚き　息苦しさが

(つづいてゆくめいきゅうくるしみましょう)

続いてゆく迷宮　苦しみましょう

(つぎつぎたちはだかるむみむしゅうのこんくりーとを)

次々立ちはだかる　無味無臭のコンクリートを

(とぼとぼよければいつかはごーる)

とぼとぼよければ　いつかはゴール

(またゆかがぬけめがさめたいきをきらしてる)

また床が抜け　目が覚めた　息を切らしてる

(ゆめをみたはいいろのめいろをとぼとぼまがるゆめ)

夢を見た　灰色の　迷路をとぼとぼ曲がる夢

(のぼりくだりくだりくだりくだりつづきの)

のぼり　くだりくだりくだり　下りつづきの

(ふしぎなげんじつころがりおちてゆく)

不思議な現実　転がり落ちてゆく

(まちかまえるめいきゅうくるしみましょう)

待ち構える迷宮　苦しみましょう

(さんぜんこのいりぐちよんじゅうくのでぐちがまわるせかいで)

３０００個の入り口　４９の出口が　まわる世界で

(まちかまえるめいきゅうくるしみましょう)

待ち構える迷宮　苦しみましょう

(ころげすべるばかりでいつもどこかながされるまま)

転げすべるばかりで　いつもどこか流されるまま

(なさけないけれどどこかがごーる)

なさけないけれど　どこかがゴール

(ちへいをころがりめいきゅうに)

地平を転がり迷宮に

(めいきゅうぬけおちまたちへい)

迷宮抜け落ちまた地平

(やることなすことむだみたい)

やることなすこと　ムダみたい

(そんなときはめいきゅうさがしてみましょう)

そんな時は迷宮　探してみましょう

(うごけないせかいよりうつろにあるきまわるそのほうがすき)

動けない世界より　うつろに歩きまわる　その方が好き

(まよいたくてめいきゅうさがしてみましょう)

迷いたくて迷宮　探してみましょう

(うつろなくるしみだけしずかなかなしみだけそれだけがいい)

うつろな苦しみだけ　静かな悲しみだけ　それだけがいい

(まよいたくてめいきゅうさがしてみましょう)

迷いたくて迷宮　探してみましょう

(くだりざかのいたみはこりてこりてもういやだから)

下り坂の痛みは　こりてこりてもういやだから

(ごーるはわたしのごーるはごーるは)

ゴールは　わたしの　ゴールは　ゴールは

(まだここにはないないああ)

まだここにはない　ない　嗚呼

(まだここにはない)

まだここにはない