通り雨(幾田りら)
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歌詞(問題文)
(ずっとわすれていたんだ)
ずっと忘れていたんだ
(できるだけとおくにおくようにして)
できるだけ遠くに置くようにして
(めをふせていたんだじかんというぬのをかぶせて)
目を伏せていたんだ時間という布を被せて
(きっととまっていたんだ)
きっと止まっていたんだ
(よみかえすことのないものがたり)
読み返すことのない物語
(こころとばされぬようにおもしをつけてまもってる)
心飛ばされぬように重しをつけて守ってる
(なんでもいいからしゃっふるした)
なんでもいいからシャッフルした
(そのしゅんかんあのこえがあのうたが)
その瞬間あの声があの歌が
(いやになるほどかえってくる)
嫌になるほど返ってくる
(きらいだったやさしくないうそ)
嫌いだった優しくない嘘
(てぬきのあいことばしめったなつのにおい)
手抜きの愛言葉湿った夏の匂い
(すきだったやさしいこえ)
好きだった優しい声
(いたずらなことばにゆらめくたび)
いたずらな言葉に揺らめくたび
(きえないけむりはいつまでここにいるのまだ)
消えない煙はいつまでここにいるのまだ
(あなたはおぼえているかな)
あなたは覚えているかな
(かたぬらしあったあめのひのたよりないあいあいがさ)
肩濡らしあった雨の日の頼りない相合い傘
(せのびしているようにみえた)
背伸びしているように見えた
(きにかけるようなふりをして)
気にかけるようなフリをして
(めがあえばはなさないそらせない)
目が合えば離さない逸らせない
(そんなあなたがわるいのよ)
そんなあなたが悪いのよ
(こわかったせつなくていたい)
怖かった切なくて痛い
(ぬわれることのないまちばりでいるのは)
縫われることのない待ち針でいるのは
(しりたかったくらいかげのすべても)
知りたかった暗い影のすべても
(とぎれたはなしのつづきをいきてる)
途切れた話の続きを生きてる
(きえないほのおはいつまでむねをゆらしないてるの)
消えない炎はいつまで胸を揺らし泣いてるの
(あのときつよがってなけなかった)
あのとき強がって泣けなかった
(あついしずくがほおをつたう)
熱い雫が頬をつたう
(すきだったそれでもあなたを)
好きだったそれでもあなたを
(なにもめにうつらないほどいちずだった)
何も目に映らないほど一途だった
(しあわせだったあまいかさのなか)
幸せだった甘い傘の中
(かわしたことばはそのままたたんで)
交わした言葉はそのまま畳んで
(とおりあめのようなあなたのせなかをまたかんじてる)
通り雨のようなあなたの背中をまた感じてる