ラストソング

(なぜこんなふうにかけることばがもうでてこないんだろう)

なぜこんな風に　かける言葉がもう出てこないんだろう

(きみにつたえたいことかぞえきれないほどあったはずなのに)

君に伝えたい事　数えきれないほどあったはずなのに

(きみがおもうよりもぼくはおくびょうだった)

君が思うよりも　僕は臆病だった

(ゆめのかけらがちらばるせかいそこにいつもきみがいたんだ)

夢のカケラが散らばる世界　そこにいつも君がいたんだ

(ぼくはゆくよこのよるがまたあけてしまうまえに)

僕は行くよ　この夜がまた明けてしまう前に

(あふれていくおもいはずっとむねのおくでつながっている)

溢れていく　思いはずっと胸の奥で繋がっている

(わかってるいつのまにかうたうりゆうはもうきみだった)

わかってる　いつの間にか　歌う理由はもう　君だった

(「えいえん」そんなもんはないただ、ひとのおもいはどこかにてるんだ)

「永遠」　そんなもんはない　ただ、人の思いは　どこか似てるんだ

(てにしたものはなんだい？なくしたものはなんだい？)

手にしたものは何だい？　失くしたものは何だい？

(さびしさのびねつがつづいてるたしかなきおくきざんでいくんだ)

寂しさの微熱が続いてる　確かな記憶　刻んでいくんだ

(ぼくはゆくよひとすじのあかりがぼくをてらす)

僕は行くよ　一筋の灯りが僕を照らす

(みえなくなるみなれたまちとただわらってるきみ)

見えなくなる　見慣れた街と　ただ笑ってる君

(おぼえているのかい？ぼくらのであったばしょ)

覚えているのかい？僕らの出会った場所

(ふたりのあしあとらせんをえがいていった)

二人の足跡　螺旋を描いていった

(いつもとかわらないしずかなよあけまえ)

いつもと変わらない　静かな夜明け前

(さよならのさきにてにしたはじまり)

「さよなら」の先に手にした「はじまり」

(ぼくはゆくよあしたのぼくがぼくであるために)

僕は行くよ　明日の僕が僕であるために

(ぼくはいくよこのろくでもないいびつなせかいを)

僕は行くよ　このろくでもない　いびつな世界を

(どこにいてもこころのままぼくのひびをきざんでいく)

どこにいても　心のまま　僕の日々を刻んでいく

(きみがいてほんとうによかった。)

「君がいて本当に良かった。」