百花繚乱、紅月夜

(けつまつよめるようなたやすいみちはもうえらばぬだろう)

結末読めるような容易い道はもう選ばぬだろう

(しょぎょうむじょうというなみまへとみをゆだねる)

諸行無常という波間へと身を委ねる

(はじまるよいのうたげねいろにみみすませなにをうたう)

始まる酔の宴音色に耳すませ何を歌う？

(きぜんとなりわたるこのおもいしるべになれ)

毅然と鳴り渡るこの思い導になれ

(みなもにうかんだかげえのように)

水面に浮かんだ影絵のように

(いっせいちだいさかせようか)

(一世一代咲かせようか)

(りんとこころあわせうたかたへと)

凛と心合わせ泡沫へと

(はなひらいてみせましょう)

花開いてみせましょう

(ゆめよさくはなひゃっかりょうらん)

夢よ咲く花百花繚乱

(そらあでやかにまいおどる)

空艶やかに舞い踊る

(とこしえのつきにならんくれないそまれゆうづきよ)

永久の月にならん紅染まれ夕月夜

(ひびきわたれちょうちょうはっしいまはなびらちるように)

響き渡れ丁々発止いま花弁散るように

(ひらめきをやきつけよう)

閃きを焼き付けよう

(せつなのゆめよとくとみなみなさまごらんあれ)

刹那の夢よ篤と皆々様ごらんあれ！

(たかみをきわめるためみあげしみちのりはけわしきもの)

高みを極める為見上げし道のりは険しきもの

(やまとのたましいこのむねにきざみつけて)

大和の魂この胸に刻みつけて

(ねむりをさますようにこぼれるうすあかりなにをおもう)

眠りを覚ますように溢れる薄明かり何を思う？

(きりむすんでいくこのこころまことになれ)

切り結んでいくこの心誠になれ

(むらくもにすがたかくされぬように)

叢雲に姿隠されぬように

(せんぺんばんかをみだれうって)

(千変万化を乱れ打って)

(てんさえもしたがえこのことだまとどろかせてみせましょう)

天さえも従えこの言霊轟かせてみせましょう

(ほしのうたげよしんらばんしょうそらみちてゆくきらのうみ)

星の宴よ森羅万象空満ちてゆく綺羅の海

(ただなかをもえてらせよふえのおとひびくみかづきよ)

只中を燃え照らせよ笛の音響く三日月夜

(ばなあわせておもいのままにいまおうぎをひるがえす)

花あわせて思いのままにいま扇を翻す

(まぼろしときえぬようにちぎりをかわす)

幻と消えぬように契りを交わす

(ちょうのようにくるりまうよふけ)

蝶のようにくるり舞う夜更け

(きせつのまどべをいろどりうかぶ)

季節の窓辺を彩り浮かぶ

(ふぜいのこしてめぐりゆく)

(風情残して巡りゆく)

(かげになぞらえてゆめをみのらす)

影になぞらえて夢を実らす

(いっせいちだいさかせようか)

(一世一代咲かせようか)

(りんとこころあわせうたかたへとはなひらいてみせましょう)

凛と心合わせ泡沫へと花開いてみせましょう

(ゆめよさくはなひゃっかりょうらん)

夢よ咲く花百花繚乱

(そらあでやかにまいおどる)

空艶やかに舞い踊る

(とこしえのつきにならんくれないそまれれゆうづきよ)

永久の月にならん紅染まれ夕月夜

(ひびきわたれちょうちょうはっしいまはなびらちるように)

響き渡れ丁々発止いま花弁散るように

(ひらめきをやきつけよう)

閃きを焼き付けよう

(せつなのゆめよとくとみやびのはなさかせますさあ)

刹那の夢よ篤と雅の華咲かせますさあ

(みなみなさまごらんあれ)

皆々様ご覧あれ！