ナイトクローラー

(ぶかぶかのふーどくつのかかとをつぶして)

ぶかぶかのフード　靴のかかとを潰して

(にくんでにらんでとうにとりもどせないへいこうかんかく)

憎んで　睨んで　とうに取り戻せない平衡感覚

(ふいにおもうんだ)

不意に思うんだ

(このひざしさえなけりゃかげひとつもない)

この日差しさえなけりゃ影ひとつもない

(ちいさなちがいだってないだろうなあ)

小さな違いだってないだろうなあ

(がたんごとんどこへにげようと)

ガタンゴトン　どこへ逃げようと

(むかえはくるんだ)

迎えは来るんだ

(けだるいせかいのすきまへぐっばいぐっばい)

気怠い世界の隙間へグッバイ　グッバイ

(ぼくでゆるされるまっくらやみにとけるように)

ボクで許される真っ暗闇に溶けるように

(まぶしいきみにこのきもちがわかるもんかよ)

眩しい君にこの気持ちがわかるもんかよ

(はるかよるへにげる)

遥か夜へ逃げる

(ただしいせかいをのぞむきみがいるように)

正しい世界を望む君がいるように

(そんなせかいじゃいきもできないような)

そんな世界じゃ息もできないような

(ぼくらでいいだろう)

ボクらでいいだろう

(ｉｄｏｎｔｗａｎｎａｐａｓｓａｗａｙしけいしっこうはがんぜんに)

I don't wanna pass away. 死刑執行は眼前に

(いやきはたしからしからぬあかしだ)

いや気は確からしからぬ証だ

(びょうじょうはしんしんそうしつひょうりいったいなしとせい ここにはとうにいばしょもないだろう)

病状は心神喪失　表裏一体な死と生　 ここには疾うに居場所もないだろう

(がたんごとんいっそもうきのうへ)

ガタンゴトン　いっそもう昨日へ

(つづいてしまえよ)

続いてしまえよ

(まばゆいせかいにさよならばいばいばいばい)

目映い世界にさよならバイバイ　バイバイ

(もとはさきみえぬことがあたりまえのやけい)

元は先見えぬことが当たり前の夜景

(かなしいみらいにめをそらしていきるくらいなら)

悲しい未来に目を逸らして生きるくらいなら

(ぼくはよるへにげる)

僕は夜へ逃げる

(まばゆいせかいにさよならばいばい かなしいだけのきおくにばいばい)

目映い世界にさよならバイバイ 悲しいだけの記憶にバイバイ

(けだるいせかいのすきまへぐっばいぐっばい)

気怠い世界の隙間へグッバイ　グッバイ

(ここじゃいきられないまっくらやみにうなるどれい)

ここじゃ生きられない　真っ暗闇に唸る奴隷

(まぶしいきみにこのきもちがわかるもんかよ)

眩しい君にこの気持ちがわかるもんかよ

(はるかよるへにげる)

遥か夜へ逃げる