淋病エイズ梅毒

(ここはかみさまのすてたまち)

ここは神様の捨てた街

(しゃげたかんざしをしゃぶるばいしゅんふ)

しゃげたかんざしをしゃぶる売春婦

(とばりがおちればむせかえる)

帳が落ちればむせ返る

(きしゃがつれてくるあいひとつ)

汽車が連れてくる哀一つ

(きせずしにたえるやたがらす)

期せず死に絶える八咫烏

(さびたとがひらくごぜんにじすぎは)

錆びた戸が開く午前二時過ぎは

(したたるあぶくをのみほして)

滴る泡を飲み干して

(いきたここちなどしにたえる)

生きた心地など死にたえる

(どこにもいけないとりがなけば)

どこにも行けない鳥が鳴けば

(くらがりのそこでおえつがでる)

暗がりの底で嗚咽が出る

(とめどなくさいをふりつづける)

とめどなく賽を振り続ける

(ただしにたくないとなきつづける)

ただ死にたくないと泣き続ける

(かんせんはこわいけどぬらせぬらせ)

感染は怖いけど濡らせ濡らせ

(りんびょうえいずばいどく)

淋病エイズ梅毒

(ひたすらべっどをゆさぶって)

ひたすらベッドを揺さぶって

(あなたとひとつでいたいのさ)

貴方と一つでいたいのさ

(きんだんのえつらくでぬらせぬらせ)

禁断の悦楽で濡らせ濡らせ

(くらみじあとらこまてぃす)

クラミジアトラコマティス

(いけないちゅうしゃではいなって)

イケない注射でハイなって

(あなたとみだれてみたいのさ)

貴方と乱れてみたいのさ

(たえずきんきをおかしている)

絶えず禁忌を犯している

(くちたちがめぐるやせたからだから)

朽ちた血が巡るやせた身体から

(あらたないのちがめぶきだす)

新たな命が芽吹きだす

(せめてくるしみのないように)

せめて苦しみのないように

(さからえぬえつをおいつづける)

逆らえぬ悦を追い続ける

(ききめがきれたらちへどがでる)

効き目が切れたら血反吐が出る

(とめどなくさいをふりつづける)

とめどなく賽を振り続ける

(ただいきていたいとなきつづける)

ただ生きていたいと泣き続ける

(しんぞうがこわれてもぬらせぬらせ)

心臓が壊れても濡らせ濡らせ

(りんびょうえいずばいどく)

淋病エイズ梅毒

(さきだつせいどをみおくって)

先立つ性どを見送って

(あこぎなことだとわらうのさ)

アコギなことだと笑うのさ

(もうたいようがしずむから)

もう太陽が沈むから

(あぁわたしはよるにおつ)

あぁ私は夜に堕つ

(もうたいようがしずむから)

もう太陽が沈むから

(かんせんはこわいけどぬらせぬらせ)

感染は怖いけど濡らせ濡らせ

(りんびょうえいずばいどく)

淋病エイズ梅毒

(ひたすらべっどをゆさぶって)

ひたすらベッドを揺さぶって

(あなたとひとつでいたいのさ)

貴方と一つでいたいのさ

(きんだんのえつらくでぬらせぬらせ)

禁断の悦楽で濡らせ濡らせ

(くらみじあとらこまてぃす)

クラミジアトラコマティス

(いけないちゅうしゃではいなって)

イケない注射でハイなって

(あなたとみだれてみたいのさ)

貴方と乱れてみたいのさ