マイノリティーの神様

(あなたとはちがったり)

あなたとはちがったり

(ぼくのとはちがったり)

ぼくのとはちがったり

(まわりとはちがったり)

まわりとはちがったり

(はやりとはちがったり)

流行りとはちがったり

(おとことはちがったり)

男とはちがったり

(おんなとはちがったり)

女とはちがったり

(はじめからちがったり)

はじめからちがったり

(いつからかちがったり)

いつからかちがったり

(かんがえがちだったり)

考えがちだったり

(みるかくどちがったり)

見る角度ちがったり

(あいてをまちがったり)

相手をまちがったり

(じだいをまちがったり)

時代をまちがったり

(こんどのはちがったり)

今度のはちがったり

(でもうもれがちだったり)

でも埋もれがちだったり

(そしたらがちだったり)

そしたらガチだったり

(あとでかちがあったり)

あとで価値があったり

(みんなとちがってみんないい)

"みんなとちがってみんないい"

(なんてそもそもみんなでいうな)

なんてそもそも みんなで言うな

(けっきょくだれだかわかんなくなって)

結局誰だかわかんなくなって

(みんなといっしょでいいや)

みんなと一緒でいいや

(なるべくそふとでへいぼんたるひと)

なるべくソフトで 平凡たる人

(そうぼくがかみさま)

そう ぼくが神様

(ただしみはだれともちがえないこと)

正しみは 誰ともちがえないこと

(あいのむりじいでひとはきずついて)

愛の無理強いで人は傷ついて

(ながすぎたえごのきせつさよなら)

長すぎた エゴの季節 さよなら

(ぼくはふつうでつまらなくなろう)

ぼくは普通で つまらなくなろう

(かいたいものばっかり)

買いたいモノばっかり

(あいたいひとばっかり)

会いたい人ばっかり

(しりたいことばっかり)

知りたいことばっかり

(あいほんみてばっかり)

アイホン見てばっかり

(あたらしいものばっかり)

新しいものばっかり

(おぼえることばっかり)

覚えることばっかり

(わすれたことばっかり)

忘れたことばっかり

(くやしいことばっかり)

くやしいことばっかり

(むなしいことばっかり)

むなしいことばっかり

(やるせないことばっかり)

やるせないことばっかり

(なきたいことばっかり)

泣きたいことばっかり

(いいたいことばっかり)

言いたいことばっかり

(つたえたいことばっかり)

伝えたいことばっかり

(はじまることばかり)

はじまる言葉狩り

(のぞむところだったり)

望むところだったり

(まいのりてぃーまずはおまえだ)

マイノリティー、まずはお前だ

(にげおくれたらわすれられるわ)

逃げ遅れたら 忘れられるわ

(いきづまるそのこえたからかに)

行き詰まるその声 高らかに

(なけよかなりや)

鳴けよカナリヤ

(さよならぼくらのせかいちず)

さよならぼくらの世界地図

(きみをしんじてなんかいなかった)

きみを信じてなんかいなかった

(いまこそいおうこれはもはや)

……今こそ言おう、これはもはや

(えんたーていめんとじゃない)

エンターテイメントじゃない！

(けいこくはいじょうさいはなげられた)

警告は以上 賽は投げられた

(ああみてろかみさま)

ああ 見てろ神様

(ありふれたひとになるよぼくらは)

ありふれた人になるよ ぼくらは

(それはしぜんでとてもかなしいこと)

それは自然で とても悲しいこと

(ただしみはだれともちがえないこと)

正しみは誰ともちがえないこと

(あいのむりじいでひとはきずついて)

愛の無理強いで 人は傷ついて

(ありふれたひとにぼくがなれたら)

ありふれた人に ぼくがなれたら

(そのときはぼくこそがかみさま)

その時は ぼくこそが神様