ワスレガタキ

(そうこれ、こんないたみが)

そうこれ、こんな痛みが

(すじがきのないものがたりには)

筋書きのない物語には

(ひつようふかけつなんだ)

必要不可欠なんだ

(よるのうみにはつきがいすわる)

夜の海には月が居座る

(すぎたくのうをびかするひまが)

過ぎた苦悩を美化する暇が

(あるならいまだけうつせよ)

あるなら今だけ映せよ

(おろかものでもしょうじきでいたい)

愚か者でも正直でいたい

(はーとがさわぐよ)

ハートが騒ぐよ

(たとえだれかをきずつけたとしても)

たとえ誰かを傷つけたとしても

(ゆずれないひかりがあるんだ)

譲れない光があるんだ

(むしかえすつもりはべつにないけれど)

蒸し返すつもりは別に無いけれど

(このせかいで　このせかいで)

この世界で　この世界で

(わすれがたきになるにはまだはやい)

ワスレガタキになるにはまだ早い

(ゆめみがちなしにぞこないさ)

夢見がちな死に損ないさ

(ぜろからはいあがれ　そらがわれたって)

ゼロから這い上がれ　空が割れたって

(あのせかいへ　あのせかいへゆけ)

あの世界へ　あの世界へ行け

(あいしたい　うばいたい　とがめたい　ゆるしたい)

愛したい　奪いたい　咎めたい　許したい

(そんなだらしないすがたでだきあう)

そんなだらしない姿で抱き合う

(にんげんってやつがすきだ)

人間って奴が好きだ

(このあたまのなかのねっきょうに)

この頭の中の熱狂に

(ちゃっかしたならとんでもないとこに)

着火したならとんでもない所に

(まだとんでもないのについてる)

まだ飛んでもないのに着いてる

(ついてもないのにとんでる)

着いてもないのに飛んでる

(じだいのせいにできたららくなのに)

時代のせいに出来たら楽なのに

(からだがいうことをきかない)

身体が言うことを聞かない

(ぞくぞくするよ　とほうもないほうが)

ぞくぞくするよ　途方もない方が

(しょうにあってしかたないぜ)

性に合って仕方ないぜ

(たとえだれかをきずつけたとしても)

たとえ誰かを傷つけたとしても

(ゆずれないひかりがあるんだ)

譲れない光があるんだ

(むしかえすつもりはべつにないけれど)

蒸し返すつもりは別に無いけれど

(このせかいで　このせかいで)

この世界で　この世界で

(わすれがたきになるにはまだはやい)

ワスレガタキになるにはまだ早い

(ゆめみがちなしにぞこないさ)

夢見がちな死に損ないさ

(ぜろからはいあがれ　そらがわれたって)

ゼロから這い上がれ　空が割れたって

(あのせかいへ　あのせかいへ)

あの世界へ　あの世界へ

(なんじゅっかい　なんびゃっかい　なんぜんかい　のみこんで)

何十回　何百回　何千回　飲み込んで

(なんじゅうねん　なんびゃくねん　なんぜんねん　さきみだれ)

何十年　何百年　何千年　咲き乱れ