おにごっこ

(こうえん　ぶらんこもあきて)

公園　ブランコも飽きて

(きみのせなか　おいかけはしった)

君の背中　追いかけ走った

(とおくのまちにいってしまうから)

遠くの街に行ってしまうから

(かえりたくなかった)

帰りたくなかった

(むかえがきて　とおざかるきみ)

迎えが来て　遠ざかる君

(はしりだすくるま　おいかけた)

走り出す車　追いかけた

(みえなくなるまでてをふったよ)

見えなくなるまで手を振ったよ

(ぼくのほうがあしがはやかったね)

僕の方が足が速かったね

(こんどはぼくがおいかけるね)

今度は僕が追いかけるね

(おにごっこはいつもぼくのかちで)

鬼ごっこはいつも僕の勝ちで

(こいごころにきづけなかった)

恋心に気付けなかった

(おいかけるばんになってはじめてわかったよ)

追いかける番になって初めてわかったよ

(そのせなかにふれたくて　はしってたこと)

その背中に触れたくて　走ってた事

(れんらくとりかたもなくて)

連絡取り方も無くて

(きみのせなか　わすれかけてた)

君の背中　忘れかけてた

(むかいのほーむ　おもかげのこした)

向かいのホーム　面影残した

(きみがいたんだ)

君が居たんだ

(たぶんみまちがいだけどさ)

多分見間違いだけどさ

(もしかしたらって　あぁ)

もしかしたらって　あぁ

(こえをかけるゆうきもないのに)

声をかける勇気もないのに

(みとめたくないよ　めめしくっていやだな)

認めたくないよ　女々しくって嫌だな

(ずいぶんとまえのことなのに)

ずいぶんと前の事なのに

(かくれんぼはきみのかちで)

かくれんぼは君の勝ちで

(かくせないまま　このきもちは)

隠せないまま　この気持ちは

(あえてもどうはなせばいい？)

会えてもどう話せばいい？

(わからないよ)

わからないよ

(おわりかたもきめないで)

終わり方も決めないで

(きみがぼくをおいかけてた)

君が僕を追いかけてた

(すかれることになれていたんだ)

好かれることに慣れていたんだ

(あえなくなるからすきだなんて)

会えなくなるから好きだなんて

(ずるいよな　あぁ)

ずるいよな　あぁ

(おにごっこはひとりじゃできないよ)

鬼ごっこは一人じゃできないよ

(こいごころもうまれないよ)

恋心も生まれないよ

(おいかけるばんになってはじめてわかったよ)

追いかける番になって初めてわかったよ

(そのせなかにふれたくて)

その背中に触れたくて

(かくれんぼはきみのかちで)

かくれんぼは君の勝ちで

(こいごころがまだいたくて)

恋心がまだ痛くて

(はやくそのせなかにふれて)

早くその背中に触れて

(もういちど)

もう一度

(おにをおわらせてくれよ)

鬼を終わらせてくれよ

(はやくかえろう)

早く帰ろう