ヴェローナ

(わたしがおさめるこのまちヴぇろーな)

私が治めるこの街ヴェローナ

(ろーまじだいのいせきやれきしあふれ)

ローマ時代の遺跡や歴史溢れ

(はなさきみだれるうつくしいぱらだいす)

花咲き乱れる美しいパラダイス

(だがそのかげにはじごくがひそむ)

だがその陰には地獄がひそむ

(きゃぴゅれっともんたぎゅー)

キャピュレット　モンタギュー

(ふたつのいちぞくがなんだいにもわたりあらそいつづける)

二つの一族が何代にもわたり争い続ける

(ここはヴぇろーな)

ここはヴェローナ

(いとしいヴぇろーな)

愛しいヴェローナ

(あいするかわりににくしみがみちる)

愛する代わりに憎しみが満ちる

(きずつけちをながしときにいのちをおとす)

傷つけ血を流し　時に命を落とす

(だれがきんじてもけっしておわらない)

誰が禁じても決して終わらない

(ここはヴぇろーな)

ここはヴェローナ

(わがまちヴぇろーな)

我が街ヴェローナ

(ひとのちのなかにどくがながれてる)

人の血の中に毒が流れてる

(にくしみというなのきえないどくがながれる)

憎しみという名の消えない毒が流れる

(うつくしいむすめやわかものたちでさえ)

美しい娘や若者たちでさえ

(ここはヴぇろーな)

ここはヴェローナ

(もんたぎゅーのりーだー べんヴぉーりおとまーきゅーしお)

モンタギューのリーダー ベンヴォーリオとマーキューシオ

(もてあますえねるぎーをけんかにつかう)

持て余すエネルギーを喧嘩に使う

(たとえぐんたいがとめにはいったとしても)

例え軍隊が止めに入ったとしても

(おれたちはたたかいをやめはしない)

俺たちは戦いをやめはしない

(きゃぴゅれっとのりーだー てぃぼると)

キャピュレットのリーダー ティボルト

(いつきれるともしれないあぶないおとこ)

いつキレるとも知れない危ない男

(ほうりつなんてきにしない)

法律なんて気にしない

(おれにはむようさ)

俺には無用さ

(おれのつよいみかたそれはこのないふ)

俺の強い味方それはこのナイフ

(このまちにうまれてそだったおれたちに)

この街に生まれて育った俺たちに

(たたかいはしゅくめいいきてるかぎり)

闘いは宿命　生きてる限り

(ここはヴぇろーな)

ここはヴェローナ

(ここはヴぇろーな)

ここはヴェローナ

(いとしいヴぇろーな)

愛しいヴェローナ

(いとしいヴぇろーな)

愛しいヴェローナ

(うまれたときにはにくむてきがいる)

生まれたときには憎む敵がいる

(うまれるまえからおわることのない)

生まれる前から終わることのない

(あらそいのうずにまきこまれている)

争いの渦に巻き込まれている

(ここはヴぇろーな)

ここはヴェローナ

(わがまちヴぇろーな)

我が街ヴェローナ

(うたがうまえにはすでにてきがいる)

疑う前にはすでに敵がいる

(ゆるしあいしあうときなどこないさ)

許し愛し合う時など来ないさ

(えいえんににくみあらそうさだめ)

永遠に憎み争う運命

(なにごとだ)

何事だ！

(きゃぴゅれっとやっときたか)

キャピュレットやっと来たか

(いちぞくのものをいさめるのだ)

一族の者を諫めるのだ

(はあてきをまえにしてこのちがさわぎだす)

はあ　敵を前にしてこの血が騒ぎだす

(もんたぎゅーおそいぞ)

モンタギュー遅いぞ

(どうぞくのものをたいさんさせよ)

同属の者を退散させよ

(しかしてきにせをむけるなどもってのほかだ)

しかし　敵に背を向けるなどもっての他だ

(ここはヴぇろーな)

ここはヴェローナ

(ヴぇろーな)

ヴェローナ

(いとしいヴぇろーな)

愛しいヴェローナ

(ヴぇろーな)

ヴェローナ

(あいするかわりににくしみがみちる)

愛する代わりに憎しみが満ちる

(きずつけちをながしときにいのちをおとす)

傷つけ血を流し　時に命を落とす

(だれがきんじてもけっしておわらない)

誰が禁じても決して終わらない

(ヴぇろーな)

ヴェローナ

(ヴぇろーな)

ヴェローナ

(ここはヴぇろーな)

ここはヴェローナ