行カナイデ／今井翼

(とおざかるせなかを)

遠ざかる背中を

(あのひきつくだきしめればよかった)

あの日きつく抱きしめればよかった

(どこにいてもむいしきに)

どこにいても無意識に

(きみのぬくもりさがしてる)

君の温もり探してる

(がらすばりのへやいつものように)

ガラス張りの部屋いつものように

(くるはずもないきみをまつよ)

来るはずも無い君を待つよ

(ほんとにおわったんだね)

ホントに終わったんだね

(ひざしにめをほそめても)

日差しに目を細めても

(きみはもういない)

君はもう居ない

(まちののいずがつきさすだけ)

街のノイズが突き刺すだけ

(いかないでなんていえないよ)

行かないでなんて言えないよ

(きみをまってるひとはそうさもうぼくじゃない)

君を待ってる人はそうさもう僕じゃない

(わすれたいだけどわすれない)

忘れたいだけど忘れない

(きみがくれたあのほほえみうそじゃないから)

君がくれたあの微笑嘘じゃないから

(ごめんねときみがのこしたことばは)

「ごめんね...」と君が残した言葉は

(とげのようにむねをさしたまま)

トゲのように胸を刺したまま

(わらえるよねほんきで)

笑えるよね本気で

(なけるほどにあいしてた)

泣けるほどに愛してた

(ひとことできえる)

一言で消える

(そんなあいさえにくめないのさ)

そんな愛さえ憎めないのさ

(いかないでなんていえないよ)

行かないでなんて言えないよ

(もうぼくにはきみをつなぐすべもないから)

もう僕には君を繋ぐ術も無いから

(わすれたいだけどわすれない)

忘れたいだけど忘れない

(このいたみもこのけしきもあいしたきみも)

この痛みもこの景色も愛した君も

(いかないでなんていえないよ)

行かないでなんて言えないよ

(きみをまってるひとはそうさもうぼくじゃない)

君を待ってる人はそうさもう僕じゃない

(わすれたいだけどわすれない)

忘れたいだけど忘れない

(きみがくれたあのほほえみうそじゃないから)

君がくれたあの微笑嘘じゃないから