溶けない夏

(えいえんなんてそれほどとおくないよね)

永遠なんてそれほど遠くないよね

(きみはあたりまえのようにはなすけど)

きみは当たり前のように話すけど

(ぬけだしたふたりのよる)

抜け出した二人の夜

(なつのひのりゅうせいぐん)

夏の日の流星群

(よこがおずっとながめてた)

横顔ずっと眺めてた

(ふれることさえできないのに)

触れることさえできないのに

(あのひにすべておいてきてしまった)

あの日にすべて置いてきてしまった

(からまわりしたさいしゅうえんもくを)

空回りした最終演目を

(とめないで)

止めないで

(まわるまわるせかいはきょうも)

まわるまわる世界は今日も

(ぼくはきみをさがしてる)

僕は君を探してる

(ひーろーはいないんだって)

ヒーローはいないんだって

(きみはわらってそういうんだけれど)

きみは笑ってそう言うんだけれど

(かがやいていた)

輝いていた

(ひとみのおく)

瞳の奥

(きえないなつを)

消えない夏を

(きっとあとなんびゃくねんさきのみらいは)

きっとあと何百年先の未来は

(だれもきょうのことなんてわすれてしまうよ)

誰も今日のことなんて忘れてしまうよ

(とけないまほうをしってるの)

溶けない魔法を知ってるの

(たいくつなえいがさえたのしみにかわっていた)

退屈な映画さえ楽しみに変わっていた

(よこうれんしゅうをしてあいにいこう)

予行練習をして会いに行こう

(もうにどときみのてをはなさぬように)

もう二度と君の手を離さぬように

(せんさいすぎたあのなつをまたくりかえすんだ)

繊細過ぎたあの夏をまた繰り返すんだ

(ゆめになるまで)

夢になるまで

(めぐりめぐるきせつのなかで)

巡り巡る季節の中で

(あんばらんすにとけていたよ)

アンバランスに溶けていたよ

(きれいすぎたんだ)

奇麗すぎたんだ

(このめにやきついていた)

この目に焼き付いていた

(いまもおもいだすんだ)

今も思い出すんだ

(きみがいたなつを)

君がいた夏を

(とけないなつを)

溶けない夏を

(きれいすぎたんだ)

奇麗過ぎたんだ

(このめにやきついていた)

この目に焼き付いていた

(いまもおもいだすんだ)

今も思い出すんだ

(きみのことを)

君のことを

(きみがいたなつを)

君がいた夏を