まるでゴリラ

(くろいけだらけのからだをみて)

黒い毛だらけの身体を見て

(あたまのこぶをながめて)

頭のコブを眺めて

(かっこいいといってくれた)

かっこいいと言ってくれた

(うれしそうにわらった)

嬉しそうに笑った

(すででありをたべるたびに)

素手で蟻を食べる度に

(どらみんぐをするたびに)

ドラミングをする度に

(くーるだといってくれた)

クールだと言ってくれた

(いっしょにふんをなげてくれた)

一緒に糞を投げてくれた

(みぎてをさしだすきみ)

右手を差し出す君

(それははじめてのけいけんで)

それは初めての経験で

(ちからかげんがわからなくて)

力加減がわからなくて

(あくしゅをしたきみのてはくだけた)

握手をした君の手は砕けた

(まるでごりらみたいだねと)

まるでゴリラみたいだねと

(わらいあっていえなかった・・・)

笑い合って言えなかった…

(ほんもののごりらだとつたえてしまったら)

本物のゴリラだと伝えてしまったら

(ふたりのかんけいがこわれてしまいそうで)

二人の関係が壊れてしまいそうで

(なっくるうぉーくでおいぬいた)

ナックルウォークで追い抜いた

(くるまのうんてんしゅはきみだった)

車の運転手は君だった

(いいのがれはもうできない)

言い逃れはもうできない

(すべてをうちあけるときがきたんだ)

全てを打ち明ける時がきたんだ

(まんまごりらなんですよと)

まんまゴリラなんですよと

(なみだごしにきみをみつめた)

涙越しに君を見つめた

(ほんもののごりらだとはじめからしってたよ)

本物のゴリラだと初めから知ってたよ

(そういってきみはやさしくほほえんだ)

そう言って君は優しく微笑んだ

(まるでごりらみたいだねと)

まるでゴリラみたいだねと

(わらいあうことはもうできないけど)

笑い合うことはもうできないけど

(おくびょうなぼくをうけとめてくれた)

臆病な僕を受け止めてくれた

(きみのやさしさ)

君の優しさ

(そのほうようりょく)

その包容力

(まるでごりらみたいだ)

まるでゴリラみたいだ