愛言葉

(ふるえたさいごのもじがいろあせたひびにはなをさかす)

震えた最後の文字が色褪せた日々に花を咲かす

(いぶきのゆめのかけらたちはこわれたあすのまぼろし)

息吹きの夢の欠片たちは壊れた明日の幻

(つたえたいことばだけがこのてのひらのなかこぼれおちて)

伝えたい言葉だけがこの掌の中こぼれ落ちて

(やがてめぶいたそのいのちはたしかにうまれるのでしょう)

やがて芽吹いたその命は確かに生まれるのでしょう

(あきらめないでわすれさせたりしないで)

「諦めないで」 「忘れさせたりしないで」

(まだあさいあさねむるまちはいましらじらとうかぶひかりからめざめて)

まだ浅い朝 眠る街は今 白々と浮かぶ光から目覚めて

(ゆめはただたしかにまだここにあるかたちのないおもいをのせ)

夢はただ確かにまだここにある かたちのない想いを乗せ

(あしたぼくらがゆくばしょがあるのかげりのないみちのさきに)

明日僕らがゆく場所があるの 翳りのない道の先に

(いつかきみがくれたことばくもりのないあいのことばくもりのないあいのことば)

いつか君がくれた言葉 くもりのない愛の言葉 くもりのない愛の言葉

(かわらないとしんじてたそのせかいはあるひかわっていて)

「変わらない」と信じてた その世界はある日変わっていて

(はんぜんとしないこのいまにためらいとまどいもする)

判然としないこの「今」に躊躇い戸惑いもする

(ここにいさせてしらぬばしょへいかないで)

「ここにいさせて」 「知らぬ場所へいかないで」

(まだとおいよるきみをかんじたらぬくもりがむねにしみこんでひろがる)

まだ遠い夜 君を感じたら 温もりが胸に染み込んで広がる

(まちがただしずかにいろをかえてもわだちをまたのこしていこう)

街がただ静かに色彩(いろ)を変えても 轍をまた残していこう

(きみがぼくがここにいるということつたわるこどうそのはざまに)

「君」が「僕」がここにいるということ 伝わる鼓動その狭間に

(いつもそこにいのちがあるかけがえのないあいのあかしかけがえのないあいのあかし)

いつもそこに命がある かけがえのない愛の証 かけがえのない愛の証

(ゆめはいまたしかにまたうごきだすひげきのさきいのりをこめ)

夢は今確かにまた動き出す 悲劇の先 祈りを込め

(ゆめがただたしかにまだここにあるかたちのないおもいをのせ)

夢がただ確かにまだここにある かたちのない想いを乗せ

(あしたぼくらがゆくばしょがあるのかげりのないみちのさきに)

明日僕らがゆく場所があるの 翳りのない道の先に

(いつかきみがくれたことばくもりのないあいのことばくもりのないあいのことば)

いつか君がくれた言葉 くもりのない愛の言葉 くもりのない愛の言葉