S.A.S

(ぬらしたひざをみつめながらながした)

「濡らした膝を見つめながら流した」

(ふるえるてでかきならしたさいしょの)

「震える手で掻き鳴らした最初の」

(そうじのじかんにどこからかとおく)

「掃除の時間に何処からか遠く」

(へやまでしみこんでたとうゆはんばいの)

「部屋まで染み込んでた燈油販売の」

(あめでしめったたいいくかんのなか)

「雨で湿った体育館の中」

(いつものきゅうしょくしつからたちこめた)

「いつもの給食室から立ち込めた」

(ちいさいころすんでたまんしょんの)

「小さい頃住んでたマンションの」

(そこからちかくしょうてんがいつきぬける)

「其処から近く商店街 突き抜ける」

(それはとあるまちかど)

それはとある街角

(それはとあるふちのさびたすぴーかーから)

それはとある縁の錆びたスピーカーから

(たしかなさいげんどでながれこむ)

確かな再現度で 流れ込む

(ｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

Sound And Smell

(ｔｈｉｓｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

This Sound And Smell

(しかいをおきざりにめのまえをそめあげて)

視界を置き去りに　目の前を染め上げて

(ｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

Sound And Smell

(ｔｈｉｓｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

This Sound And Smell

(ごかんがかさなったきがした)

五感が重なった　気がした

(すっかりほこりまみれあるばむしゃしん)

すっかり埃塗れアルバム写真

(そういやこんなふくをよくきてたんだっけな)

そういやこんな服をよく着てたんだっけな

(あのときはなにがかすめてたかないまもながれているかな)

あの時は何が掠めてたかな　今も流れているかな

(まだどこかでいきをしているかなきえちゃいないかな)

まだ何処かで息をしているかな　消えちゃいないかな

(おもいかえすひびはだいたいここちがいいけども)

思い返す日々は大体　心地が良いけども

(どうやらすべてというわけでもないらしくて)

どうやら全てというわけでも無いらしくて

(あのばしょのくうかんふたつのかんかくは)

あの場所の空間　二つの感覚は

(みえないとこでしみついてのこってた)

見えないとこで染み着いて残ってた

(それはとあるゆうほどう)

それはとある遊歩道

(それはとあるきぎのゆれたすきまからふと)

それはとある木々の揺れた隙間から　ふと

(たしかなさいげんどでながれこむ)

確かな再現度で　流れ込む

(ｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

Sound And Smell

(ｔｈｉｓｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

This Sound And Smell

(しかいをおきざりにめのまえをそめあげて)

視界を置き去りに　目の前を染め上げて

(ｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

Sound And Smell

(ｔｈｉｓｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

This Sound And Smell

(ごかんがかさなったきがした)

五感が重なった　気がした

(ｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

Sound And Smell

(ｔｈｉｓｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

This Sound And Smell

(ｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

Sound And Smell

(ｔｈｉｓｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

This Sound And Smell

(ここからつれだして)

此処から連れ出して

(あさぎいろのかぜにふれて)

浅葱色の風に触れて

(ｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

Sound And Smell

(ｔｈｉｓｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

This Sound And Smell

(ごかんがかさなった)

五感が重なった

(ｓｏｕｎｄａｎｄｓｍｅｌｌ)

Sound And Smell