眠れない魔物【上坂すみれ】

(やさしいなみおとにながいかみをほどく)

やさしい波音に長い髪をほどく

(あわいいろひかるねむりのうみ)

淡い色光る眠りの海

(ほしのきえたまちへきみにあいにいくよ)

星の消えた街へ君に逢いにいくよ

(せなかにのばしたつみのいろのはね)

背中に伸ばした罪の色の羽根

(ゆめのすきまそのむこうからだきしめる)

夢の隙間その向こうから抱きしめる

(やさしくしていとしくして)

優しくして愛しくして

(ことばこころときもこわれていけ)

言葉心ときも壊れていけ

(きみのすべてわたしになれ)

キミの全てわたしになれ

(ｍｉｓｓｉｎｇｎｉｇｈｔ)

Missing night

(かなしいくらいにいのちもやして)

悲しいくらいに命燃やして

(やけつくきみがすてきだよ)

焼けつくキミが素敵だよ

(はてまでおどれもっと)

果てまで踊れもっと

(たましいとけてきえるまで)

魂溶けて消えるまで

(きみをうばいたい)

キミを奪いたい

(こどくもいたみもわたしが)

孤独も痛みもわたしが

(のみほしてあげるから)

飲み干してあげるから

(ゆうばえうつしてるまりんぶるーのかぜ)

夕映えうつしてるマリンブルーの風

(ざわめきのなかにきみをみてた)

騒めきの中にキミを見てた

(わらったよこがおがせつないねとおくて)

笑った横顔が切ないね遠くて

(しょうじょのふりしてきたのわんぴーす)

少女のふりして着たのワンピース

(もしもわたしほんとうのこいできたなら)

もしもわたし本当の恋できたなら

(それいじょうはこれいじょうは)

それ以上はこれ以上は

(やみにうまれきえるまりすたちの)

闇に生まれ消えるマリスたちの

(ありふれたきげきでしょ？)

ありふれた喜劇でしょ？

(ひかりのとどかないへやで)

光の届かないへやで

(きみをつないでごめんね)

キミを繋いでごめんね

(なみだがささやくきずあとかさねあった)

涙がささやく傷跡重ね合った

(わたしがてんしになれたら)

わたしが天使になれたら

(きみをまもりたい)

キミを守りたい

(かみさまにわなをしかけて)

神様に罠を仕掛けて

(どこかへつれさりたい)

どこかへ連れ去りたい

(ことばこころときもこわれていけ)

言葉心ときも壊れていけ

(きみのすべてわたしになれ)

キミの全てわたしになれ

(ｍｉｓｓｉｎｇｎｉｇｈｔ)

Missing night

(かなしいくらいにいのちもやして)

悲しいくらいに命燃やして

(やけつくきみがすてきだよ)

焼けつくキミが素敵だよ

(はてまでおどれもっと)

果てまで踊れもっと

(えいえんにおわらないゆめを)

永遠に終わらない夢を

(きみとおぼれたい)

キミと溺れたい

(くだけてはいになっても)

砕けて灰になっても

(このてをはなさないの)

この手を離さないの