凪 マルシィ

(きみとぼくとのだいじぇすと)

君と僕とのダイジェスト

(おいかけっこのような)

追いかけっこのような

(こいのはじまりだったなつかしいな)

恋の始まりだった　懐かしいな

(えきのそばのどーなつとにじいろのかさと)

駅のそばのドーナツと虹色の傘と

(きおくにのこるおもいでが)

記憶に残る思い出が

(ひとつふたつとふえていった)

一つ二つと増えていった

(いまさらおもいかえしてみたところで)

今更思い返してみたところで

(きみはいないままだ)

君はいないままだ

(そばにいたときにきづけなかった)

側にいた時に気づけなかった

(ふたりじゃないとだめだったんだ)

2人じゃないとダメだったんだ

(ばかねってわらってもどってきてくれないかな)

馬鹿ねって笑って戻ってきてくれないかな

(そばにきみがいるだけでいいから)

側に君がいるだけでいいから

(ちゃんとおとなにだってなるからさ)

ちゃんと大人にだってなるからさ

(かえりにはきみのすきなものかってかえるから)

帰りには君の好きなもの買って帰るから

(かえってきてやりなおせないかな)

帰ってきてやり直せないかな

(あいまいなひびすごすなかで)

曖昧な日々過ごす中で

(いろはにじんでいく)

色は滲んでいく

(きみはきれいになっていく)

君は奇麗になっていく

(とおくなってしまうみたいだ)

遠くなってしまうみたいだ

(こころのそこのひきだしにしまえないほどに)

心の底の引き出しに仕舞えないほどに

(きみをおもってしまうな)

君を思ってしまうな

(そばにいたときにきづけなかった)

側にいた時に気づけなかった

(ふたりじゃないとだめだったんだ)

2人じゃないとダメだったんだ

(せかいのちゅうしんにいたきみがみあたらなくてさ)

世界の中心にいた君が見当たらなくてさ

(そばに)

側に

(そばにいたときにきづけていたら)

側にいた時に気づけていたら

(こいびとのままでいられたかな)

恋人のままでいられたかな

(ばかみたいにかなしくなることもなかったのかな)

馬鹿みたいに悲しくなることもなかったのかな

(このさききみはまただれかとこいをして)

この先君はまた誰かと恋をして

(そのだれかとわらいあってしまうんだ)

その誰かと笑いあってしまうんだ

(とてもじゃないけどみていられないや)

とてもじゃないけど見ていられないや

(かえってきてなんていわないよ)

帰ってきてなんて言わないよ

(ちゃんとおとなになるからさ)

ちゃんと大人になるからさ