水葬カタルシス

(きずをなぞったゆめのあと)

傷をなぞった夢の後

(かこをえぐったさびたはのようにきしむ)

過去をえぐった錆びた刃のように軋む

(あさもなくよるもなくいろもないこのせかいで)

朝も無く夜も無く色も無いこの世界で

(またつきささるのだろう)

また突き刺さるのだろう

(かわっていってこのままずっと)

変わっていってこのままずっと

(からになったこころもぜんぶ)

空になった心も全部

(くろいうみにしずめていく)

黒い海に沈めていく

(かこをだいて)

過去を抱いて

(うそつきだってかまわないって)

「嘘つきだって構わないって」

(なげだしたてささえたのはわすれないから)

投げ出した手支えたのは忘れないから

(きずつくことおそれてずっと)

傷つく事恐れてずっと

(まもっていたじぶんにまだ)

守っていた自分にまだ

(のこるものがあるのならばさしだすよ)

残る物があるのならば差し出すよ

(ひとのかげでおびえていた)

人の影で怯えていた

(あまいことばすがるじぶんにわかれをつげて)

甘い言葉すがる自分に別れを告げて

(かさなりあったときのなか)

重なり合った時の中

(まれにきこえるたすけをよぶこえあたまでひびく)

稀に聞こえる助けを呼ぶ声頭で響く

(かたむくそらあかくにじんだこのせかいで)

傾く空紅く滲んだこの世界で

(またひとつくりかえすだろう)

また一つ繰り返すだろう

(なにもみえずたぐったしょうめい)

何も見えずたぐった照明

(しらないままうしなってた)

知らないまま失ってた

(せまいきょうかいまもるないふにぎるまま)

狭い境界守るナイフ握るまま

(こどくとなったかげひとつで)

孤独となった影一つで

(のこったものかぞえていく)

残った物数えていく

(すべてこわくて)

全て怖くて

(よわいこころゆだねてずっと)

弱い心委ねてずっと

(ちいさなてもかさねてそっと)

小さな手も重ねてそっと

(みとめることできたらきっときづくかな)

認める事できたらきっと気付くかな

(じぶんのなかこもったから)

自分の中こもった殻

(つよいいしできりさけたら)

強い意志で切り裂けたら

(わかれをつげてさよなら)

別れを告げて「さよなら」

(あさもなくよるもなくいろもないこのせかいで)

朝も無く夜も無く色も無いこの世界で

(もうにどとくりかえさずに)

もう二度と繰り返さずに

(かわっていってこのままずっと)

変わっていってこのままずっと

(からになったこころもぜんぶくろいうみにしずめていく)

空になった心も全部黒い海に沈めていく

(かこをだいて)

過去を抱いて

(うそつきだってかまわないって)

「嘘つきだって構わないって」

(なげだしたてささえたのはわすれないから)

投げ出した手支えたのは忘れないから

(よわいこころゆだねてずっと)

弱い心委ねてずっと

(ちいさなてもかさねてそっと)

小さな手も重ねてそっと

(みとめることできたらきっと)

認める事できたらきっと

(きづくかな)

気付くかな

(きのうにみたわるいゆめも)

昨日に見た悪い夢も

(あしたにみたつよいじぶんに)

明日に見た強い自分に

(たくしていくよさよなら)

託していくよ「さよなら」