主が家出した話。

(１がつぼうじつ)

1月某日

(おれは、がっこうにいけというおやといつものようにろんそうをしていた。)

俺は、学校に行けという親といつものように論争をしていた。

(そのあと、しんしつからおいだされたおれは、おやにこういわれた。)

そのあと、寝室から追い出された俺は、親にこう言われた。

(「いきるかちなし。おまえはじゃまだ。めざわりだ」)

「生きる価値なし。お前は邪魔だ。目障りだ」

(そのことばにふかくきずついたおれは、ころがるようにいえをとびだし、)

その言葉に深く傷ついた俺は、転がるように家を飛び出し、

(となりまちにあるいていった。)

隣町に歩いて行った。

(それからすうじかんたち、ぼうこうえんのおかのようなところにひとりでつったっていた。)

それから数時間経ち、某公園の丘のようなところに一人でつっ立っていた。

(そのとき、)

そのとき、

(「ちょっときみ！くるまよごれちゃったからせんしゃてつだってくれない！？」)

「ちょっと君！車汚れちゃったから洗車手伝ってくれない！？」

(そうこえをかけられた。)

そう声をかけられた。

(おれはとっさにふしんしゃだ、ときづき、)

俺はとっさに不審者だ、と気づき、

(「すみません、いまからいえにかえるのでむりです（うそ）」)

「すみません、今から家に帰るので無理です(嘘)」

(といい、すぐにそのこうえんからとびだした。)

と言い、すぐにその公園から飛び出した。

(さすがにこのことをけいさつにいおうとおもい、けいさつしょにむかっていた。)

さすがにこのことを警察に言おうと思い、警察署に向かっていた。

(すうふんご、ぼうかぞくそうのちゅうしゃじょうで、)

数分後、某家族葬の駐車場で、

(「まどかちゃんだよね？こっちにきてもらえるかな？」)

「まどかちゃんだよね？こっちに来てもらえるかな？」

(といわれ、すぐにそのひとのもとへむかった。)

と言われ、すぐにその人のもとへ向かった。

(なぜかって？)

なぜかって？

(それは、けいさつしょのちかくだったからだ。)

それは、警察署の近くだったからだ。

(おれにこえをかけただんせいのすぐうしろから、)

俺に声をかけた男性のすぐ後ろから、