ロシアンルート 起床
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問題文
(ろしあじんのしものふるるこふはすいみんちゅうのゆめにかんしてせかいてきけんいをほこる)
ロシア人のシモノフルルコフは睡眠中の夢に関して世界的権威を誇る
(さけをのんではねむりのんではねむりをくりかえし)
酒を飲んでは眠り飲んでは眠りを繰り返し
(いつしかゆめとげんじつのくべつがつかなくなった)
いつしか夢と現実の区別が付かなくなった
(あるときさけをのみながらつめをこすって)
ある時酒を飲みながら爪を擦って
(みどりいろにかわればそれはゆめであるというじじつをはっけんしたそれいらい)
緑色に変わればそれは夢であるという事実を発見したそれ以来
(ゆめのことならなんでもござれとこわたかだかなしものふるるこふ)
夢の事ならなんでもござれと声高々なシモノフルルコフ
(「さけすき~、のむとじょうきげんこふすき~」とうたいながらけいかいなだんすをひろう)
「酒好き〜、飲むと上機嫌コフスキ〜」と歌いながら軽快なダンスを披露
(それをみていたこさくのうかのこさくにんはしものふの)
それをみていた小作農家の小作人はシモノフの
(「こさくにんのこさっくだんすをみてみたい」のひとことで)
「小作人のコサックダンスを見てみたい」の一言で
(せかいいちかこくとゆうめいなこさっくれーすにきょうせいさんか)
世界一過酷と有名なコサックレースに強制参加
(「ほんとうはふらだんすのほうが...」などといったいけんはみぎからひだりにききながす)
「本当はフラダンスの方が...」などと言った意見は右から左に聞き流す
(かどなれんしゅうがたたりつぎからつぎへとたおれるこさくにん)
過度な練習が祟り次から次へと倒れる小作人
(さいごのひとりがたおれるころにはしものふもすっかりまんしんそうい)
最後の一人が倒れる頃にはシモノフもすっかり満身創痍
(あしをすべらせてつうしょうじょんまくれーんにのたににまっさかさま)
足を滑らせて通称ジョンマクレーン似の谷に真っ逆さま
(くびのほねをおったしものふはこしにそなえたわいんをひっぱりだしづめをこする)
首の骨を折ったシモノフは腰に備えたワインを引っ張り出し爪を擦る
(つめはあいもかわらず)
爪は相も変わらず
(ちのけのひいたはくじんいろだった)
血の気の引いた白人色だった