女王蜂　緊急事態

(おうとうねがいますぜんぽうにたいしょうをかくにんずみ)

応答願います　前方に対象を確認済み

(たおすべきなのかいまだてきかみかたかをしきべつちゅう)

倒すべきなのか　未だ敵か味方かを識別中

(おうえんようせいしますてもとのぶきだけじゃとうにたりません)

応援要請します　手元の武器だけじゃとうに足りません

(ええ？てったいもしやに？まさかこれはれんあいです)

ええ？撤退も視野に？まさか　これは恋愛です

(あいぞうまじりあうそんなかおすをおそれてにげだした)

愛憎混じりあうそんなカオスを恐れて逃げ出した

(かれらかのじょたちをわらうひまなんてひとつもありません)

彼ら彼女たちを嘲笑う暇なんてひとつもありません

(もてるじゅつのすべてくししいきのこるのかせんせんりだつか)

持てる術の総て駆使し生き残るのか戦線離脱か

(ざんきのかずは、これじゃまるではくへいせん)

残機の数は、これじゃまるで白兵戦

(ああなんといえばいいのかああどうとでもいえるか)

ああなんと言えばいいのか　ああどうとでも言えるか

(さくせんどおりにゆくはずもないわかってます)

作戦通りにゆく筈もない　判ってます

(よこうえんしゅうとぼけちゃいらんないかつまでは)

予行演習惚けちゃいらんない　勝つまでは

(ねえいまあなたにかおむけできることができたら)

ねえ　いま　あなたに顔向け出来ることが出来たら

(どんなにうれしいことでしょう)

どんなに嬉しいことでしょう

(ああただふえてゆくようでへってゆくひびを)

ああ　ただ増えてゆくようで減ってゆく日々を

(つかいはたさずであえたことじたいきんきゅうじたい)

使い果たさず出会えたこと自体　緊急事態

(「あいたいいますぐ」けっきょくそれだけならべたあてのないうた)

「会いたい　いますぐ」結局それだけ並べた宛ての無い歌

(いちべつしてはすこしうなずいているそんなひびです)

一瞥しては　すこし頷いているそんな日々です

(みがけるものならとっくにみがきたおしてはものなみにえいり)

磨けるものならとっくに磨き倒して刃物並みに鋭利

(「いっぱつでおとせ」きんきょりせんとうかくきのうきどう)

「一発で落とせ」近距離戦闘各機能機動

(ああなんといえばいいのかああどうとでもいえるか)

ああなんと言えばいいのか　ああどうとでも言えるか

(さくせんどおりにゆくはずがないわかってます)

作戦通りにゆく筈がない　判ってます

(まにゅあるもやせここにしるします)

マニュアル燃やせ　ここに記します

(せんせんふこくてきせいめい)

宣戦布告的声明

(ねえいまあなたにかおむけできることができたら)

ねえ　今　あなたに顔向け出来ることが出来たら

(どんなにうれしいことでしょう)

どんなに嬉しいことでしょう

(ああただふえてゆくようでへってゆくひびを)

ああ　ただ増えてゆくようで減ってゆく日々を

(つかいはたさずであえたことじたいありがたいのに)

使い果たさず出会えたこと自体　ありがたいのに

(ひびくさいれんいようなてんかい)

響くサイレン　異様な展開

(あしもとだけはみてはいけない)

足許だけは見てはいけない

(ちょくしすればすりきずなまきずだらけのこころがいたい)

直視すれば擦り傷生傷だらけの心が痛い

(あてなとけんとうちがいがこわい)

宛名と検討違いが怖い

(ほんとうはなにひとつなくしたくない)

本当は何ひとつ失くしたくない

(「それでもまたこりもせずこいをする」)

「それでもまた　懲りもせず　恋をする」

(ねぇいまあなたにかおむけできることができたら)

ねぇ　今　あなたに顔向け出来ることが出来たら

(どんなにうれしいことでしょう)

どんなに嬉しいことでしょう

(ああただふえてゆくようでへってゆくひびを)

ああ　ただ増えてゆくようで減ってゆく日々を

(つかいはたさずあなたとであえたら)

使い果たさずあなたと出会えたら