演劇 初音ミク
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歌詞(問題文)
(あるときだれかがいいました)
或る時誰かが言いました
(みんなやくわりがあるんだと)
みんな役割があるんだと
(たりないものをわかちあって)
足りないものを分かち合って
(おぎないあっていきていると)
補い合って生きていると
(それならわたしのくうはくは)
それなら私の空白は
(だれかがうめてくれるはずで)
誰かが埋めてくれる筈で
(きこえますかそのだれかさん)
聞こえますか その誰かさん
(だれかがだれかにいいました)
誰かが誰かに言いました
(きみのやくわりはこうだって)
君の役割はこうだって
(「これはあいゆえのことばだ」と)
「これは愛故の言葉だ」と
(「みなそうやっていきてる」と)
「皆そうやって生きてる」と
(よろこぶかおがうれしくって)
喜ぶ顔が嬉しくって
(ひっしでやくをえんじました)
必死で役を演じました
(こきゅうさえもわすれるほど)
呼吸さえも忘れるほど
(ろじうらのごみおきば)
路地裏のごみ置き場
(ざつにすてられたらんどせる)
雑に捨てられたランドセル
(わらうときすらまわりをきにするくせは)
笑う時すら周りを気にする癖は
(いつからだったっけ)
いつからだったっけ
(もしもねがいがただひとつだけ)
もしも願いがただひとつだけ
(かなうならばおわらせたいんだ)
叶うならば終わらせたいんだ
(このふざけたえんげきを)
この ふざけた演劇を
(まちがったままいきてきたんだ)
間違ったまま 生きてきたんだ
(いまさらくびわをはずされたって)
今更首輪を外されたって
(いったいどこへいけばいいの)
一体何処へ行けばいいの
(ただたしかなじぶんをほっした)
ただ確かな 自分を欲した
(そのだいしょうがこれですかかみさま)
その代償がこれですか神様
(ぜんぶひどすぎるよぜんぶ)
全部酷過ぎるよ全部
(もういいからさはやくおわらせてよ)
もういいからさ 早く終わらせてよ
(せかいはだれかのりふじんと)
世界は誰かの理不尽と
(だれかのがまんでできている)
誰かの我慢で出来ている
(おしつけられたひどいやくも)
押し付けられた酷い役も
(みんなひっしでえんじている)
みんな必死で演じている
(それならわたしのしつぼうも)
それなら私の失望も
(いつかははなをさかすはずで)
いつかは花を咲かす筈で
(いみがあるとしんじていた)
意味があると信じていた
(ささやかなねがいごと)
ささやかな願い事
(むくなきぼうやしょうらいのゆめ)
無垢な希望や将来の夢
(いのりさえすればいつかかなうと)
祈りさえすればいつか叶うと
(だれにおそわったんだっけ)
誰に教わったんだっけ
(もしもどこかでみているのなら)
もしも何処かで見ているのなら
(いまのわたしになまえをつけて)
今の私に名前を付けて
(もうわからなくなったんだ)
もう分からなくなったんだ
(おねがいだからこないでくれと)
お願いだから 来ないでくれと
(ふるえたりょうてをあわせいのって)
震えた両手を合わせ祈って
(それでもあさはやってくるの)
それでも朝はやってくるの
(ただたしかなみらいをほっした)
ただ確かな未来を欲した
(そんなにばかなねがいですかかみさま)
そんなに馬鹿な願いですか神様
(ぜんぶもうむなしいぜんぶ)
全部もう虚しい全部
(ただつかれたんだいきをしつづけるのが)
ただ疲れたんだ 息をし続けるのが
(あいされたいとねがって)
愛されたいと願って
(あいされるためじぶんをすてて)
愛される為自分を捨てて
(もはやかんきゃくもいないぶたいのうえで)
最早観客もいない舞台の上で
(こえがひびいたんだ)
声が響いたんだ
(「わたしはここだよ」とないている)
「私はここだよ」と泣いている
(「どうかきづいて」とさけんでいる)
「どうか気付いて」と叫んでいる
(だれにもきこえないわたしにしかわからない)
誰にも聞こえない 私にしか分からない
(わたしのこえだった)
わたしの声だった
(まちがったままいきをしつづけ)
間違ったまま 息をし続け
(いまさらきがついてしまったんだ)
今更気が付いてしまったんだ
(いばしょはもうここにはないと)
居場所はもうここには無いと
(ただたしかなじぶんをほっして)
ただ確かな 自分を欲して
(にげこんださきでみつけた)
逃げ込んだ先で見つけた
(ちいさなのろいをとくあのあかりを)
小さな 呪いを解くあの灯りを
(いまわたしのぶたいをおわらせるから)
今 私の舞台を終わらせるから
(めをさまして)
目を覚まして