きんいろのメランコリア

(しらないせかいをしりたい)

知らない世界を知りたい

(まほうをあれこれ)

魔法をあれこれ

(てをのばしてみても)

手を伸ばしてみても

(わたしのこころはぽかりとあなが)

私の心はポカリと穴が

(ひらいてしまったそんなまいにち)

開いてしまったそんな毎日

(うつろうけしきにながめるまどごし)

移ろう景色に眺める窓越し

(らしくないためいきこぼれてく)

らしくないため息こぼれてく

(だれかあいにいこうか)

誰か会いに行こうか

(なんてきやすめで)

なんて気休めで

(じっくりとせまるかげに)

じっくりと迫る影に

(こきゅうさえうばわれる)

呼吸さえ奪われる

(すこしのまよいがやがて)

少しの迷いがやがて

(あらわれてしまうなら)

現れてしまうなら

(そらにちらばる)

空に散らばる

(わたしのいみもうしなわれるの)

私の意味も失われるの

(すべてをかけてここまで)

全てを懸けてここまで

(あばいたきおくをかさねつづけた)

暴いた記憶を重ね続けた

(わたしたちのきせきのひかり)

私たちの奇跡の光

(まどろむひとみにうつった)

まどろむ瞳に映った

(あなたのみなれない)

あなたの見慣れない

(とけそうなきんいろ)

溶けそうな金色

(そんなきえそうによわぶるすがたを)

そんな消えそうに弱ぶる姿を

(しゃしんにとじこめて)

写真に閉じ込めて

(きりとってしまえればいい)

切り取ってしまえればいい

(にているようで)

似ているようで

(まさかにいきるふたり)

真逆に生きる二人

(わたしのうらやむきもちなんて)

私の羨む気持ちなんて

(きづかないでしょ)

気づかないでしょ

(ながいよるにはみうしないがちね)

長い夜には見失いがちね

(あなたのむねのみっかげつ)

あなたの胸の三日月

(わたしたちのきぼうのしるし)

私たちの希望のしるし

(まわりにながされるまま)

周りに流されるまま

(ふつうにいきているなら)

普通に生きているなら

(わたしがわたしであるいみなどない)

私が私である意味などない

(どこまでもつよさをもとめ)

どこまでも強さを求め

(すれちがいたちどまり)

すれ違い 立ち止まり

(もうひとりのわたしへと)

もう一人の私へと

(ほんとうはめをそらしてた)

本当は目をそらしてた

(なにがしろにしてたじゅもん)

何が白にしてた呪文

(ひつぜんしかない)

必然しかない

(であいがきっと)

出会いがきっと

(めぐりつないでつよがるたびに)

めぐりつないで強がるたびに

(きしむむねのおくわすれていたよ)

軋む胸の奥 忘れていたよ

(かわらないたしかなもの)

変わらない確かなもの

(そうさげんそうもすべて)

そうさ幻想もすべて

(あらわしてみせるから)

現してみせるから

(どんないろもまざりあい)

どんな色も混ざり合い

(いつかそらにかえして)

いつか空に還して

(いのちをかけてわたしのすべてで)

命を懸けて 私のすべてで

(なんどもさがしみつけた)

何度も探し見つけた

(わたしたちのひみつのまほう)

私たちの秘密の魔法