ヒトリシズカ

(へやのかたすみでよういなやいばに)

部屋の片隅で容易な刃に

(ふれてしたたるちをながめていた)

触れて　滴る血を眺めていた

(ひとりしずかひいろのきおくにすがり)

ヒトリシズカ　緋色の記憶にすがり

(ないていた)

泣いていた

(こどくをきらうこととはちがう)

孤独を嫌うこととは違う

(いびつなすきまこわいだけ)

歪な隙間　怖いだけ

(なれぬくらやみはだにしずくひとつ)

慣れぬ暗闇　肌に雫ひとつ

(ちかなみだかさえわからない)

血か涙かさえ　わからない

(ぐしゃぐしゃのよごれゆくわたしに)

グシャグシャの汚れゆく私に

(あざやかなおもいでがむねをさしていく)

鮮やかな思い出が 胸を刺していく

(へやはつめたくてすこしひろくなり)

部屋は冷たくて少し広くなり

(やがてこのくうかんにもなじんで)

やがて この空間にも馴染んで

(ひとりしずかひいろのきおくもふいに)

ヒトリシズカ 緋色の記憶も不意に

(うつくしいおもいでになる)

美しい思い出になる

(ぬれたゆかもあかくかわいてくひびに)

濡れた床も 朱く乾いてく　日々に

(ときのながれはひじょうだ・・・と)

時の流れは非情だ・・・と

(なきがおさえみにくさをわすれ)

泣き顔さえ 醜さを忘れ

(いつかかんしゃへと)

いつか 感謝へと

(まぶしいあさにいとしいきおく)

眩しい朝に 愛しい記憶

(このせいじゃくにまいおりた)

この静寂に舞い降りた

(へやをぬければあたらしいかぜたち)

部屋を抜ければ 新しい風たち

(なぐさめてくれたいたずらに)

慰めてくれた イタズラに

(つよさとはすこしだけさびしい)

強さとは 少しだけ寂しい

(かんじょうだねかみしめきょうもあるいてく)

感情だね 噛み締め 今日も歩いてく

(さきほこるはながつちにかえるように)

咲き誇る花が 土に還るように

(ひとはきどあいらくをくりかえし)

人は喜怒哀楽を繰り返し

(かなしみさえつうかてんにて)

哀しみさえ 通過点にて

(あしたもむいしきにもとめるえがお)

明日も無意識に求める笑顔

(ひとりしずかくすぐるみらいに)

ヒトリシズカ くすぐる未来に

(きみはおそらくでてこないでしょう)

君は おそらく出てこないでしょう

(それでもまたみせつけるように)

それでもまた魅せつけるように

(きょうをいきてゆこう)

今日を生きてゆこう

(ぬれたゆかもあかくかわいてくひびに)

濡れた床も 朱く乾いてく　日々に

(ときのながれはひじょうだ・・・と)

時の流れは非情だ・・・と

(なきがおさえみにくさをわすれ)

泣き顔さえ 醜さを忘れ

(いつかかんしゃへと)

いつか 感謝へと

(さきほこるはながつちにかえるように)

咲き誇る花が 土に還るように

(ひとはきどあいらくをくりかえし)

人は喜怒哀楽を繰り返し

(かなしみさえつうかてんにて)

哀しみさえ 通過点にて

(あしたもむいしきにもとめるえがお)

明日も無意識に求める笑顔

(ひとりしずかくすぐるみらいに)

ヒトリシズカ くすぐる未来に

(きみはおそらくでてこないでしょう)

君は おそらく出てこないでしょう

(それでもまたみせつけるように)

それでもまた魅せつけるように

(きょうをいきてゆこう)

今日を生きてゆこう

(なみださえもほこりにおもえる)

涙さえも誇りに思える

(かぜがそよいでる)

風が そよいでる