FPS

(ぽっぷこーんのようにはじけたみさいるとひとのなみ)

ポップコーンのように弾けたミサイルとヒトの波

(ひっとちゃーととてれびはしんぱどものけむにまかれた)

ヒットチャートとテレビはシンパ共の煙に巻かれた

(ねえかみさまどうしてぼくらのこのこえをむしするんだ)

ねえ神様どうして僕らのこの声を無視するんだ

(あんねいにぎせいはそうつきものってやつらしい)

安寧に犠牲はそう、付き物ってやつらしい

(ぼくらいまけいれいのあいずをとり)

僕ら 今、敬礼の合図をとり

(さんりゅうえいがのしゅやくになりさがった)

三流映画の主役に　成り下がった

(まるでひとのくろいぶぶんをかたどったような)

まるでヒトの黒い部分を象ったような

(このれいこくなひきがねにすべてをこめて)

この冷酷な引き金に　全てを込めて

(それじゃさよならばいばいだあいするこのまちよ)

それじゃ、サヨナラバイバイだ　愛するこの街よ

(へらずぐちのきょうふはひねりつぶせ)

減らず口の恐怖は　捻り潰せ

(どうやらさよならばいばいだがすますくごしのえがおで)

どうやら、サヨナラバイバイだ　ガスマスク越しの笑顔で

(またあえたらなんてじょーくいわないでおくれよ)

「また会えたら」なんてジョーク言わないでおくれよ

(そのむかしにぼくらをそっくりまねたような)

その昔に僕らをそっくり真似たような

(きみのわるいげーむがだいりゅうこうしたってはなしだぜ)

気味の悪いゲームが大流行したって話だぜ

(ただゆいいつわかるのはいまじゃこれはあそびじゃないってこと)

ただ唯一分かるのは今じゃこれは遊びじゃないってこと

(きずつけたものはもうもどらないということ)

傷つけたモノはもう戻らないということ

(もはやこのほしにぬくもりなどない)

最早 この地球(ほし)に温もりなど無い

(あるのはしょいこんだとものひえたしんぞう)

有るのは背負い込んだ友の冷えた心臓

(くりげいろのかみをしたあのこよりもこのざんこくなてつくずのねうちはまさる)

栗毛色の髪をしたあの娘よりもこの残酷な鉄屑の値打ちは勝る

(それじゃさよならばいばいだぜんぶりそうはすてろ)

それじゃ、サヨナラバイバイだ　全部理想は捨てろ

(あてはずれのせいぎはたたきつぶせ)

当て外れの正義は　叩き潰せ

(どうやらさよならばいばいだげんじつかんがちっともなくてさ)

どうやら、サヨナラバイバイだ　現実感がちっとも無くてさ

(はじめからゆめだったらといのってるんだよ)

「始めから夢だったら」と祈ってるんだよ

(どれだけのいのちをやすくねぶみすればまんぞくだ)

どれだけの命を安く値踏みすれば満足だ

(どれだけのぺんでちずをかきかえればほんもうだ)

どれだけのペンで地図を書き換えれば本望だ

(ねえかみさまいいかげんぼくはあなたをゆるさない)

ねえ神様いい加減僕は貴方を許さない

(こんなこっけいなげーむなどこわれてしまえ)

こんな滑稽なゲームなど壊れてしまえ

(それじゃさよならばいばいだこんなふきつなつつで)

それじゃ、サヨナラバイバイだ　こんな不吉な筒で

(あたらしいみらいがきりひらけるもんか)

新しい未来が　切り開けるもんか

(なあどうだいこころのうちがわでとうにきづいてたんじゃないのか)

なあ、どうだい　心の内側で疾うに気付いてたんじゃないのか

(なにごとにもおわりがあるということ)

何事にも終わりがあるということ

(そしてついにぼくらがおわるばんということ)

そして ついに僕らが終わる番ということ