冒険の書／＊Luna

(かえりみちでふとおもったんだ)

帰り道で　ふと思ったんだ

(おとなっていざなってみれば)

大人っていざ成ってみれば

(すこしきたいはずれだったかも)

少し期待はずれだったかも

(でもこたえられなかったのはじぶんか)

でも　応えられなかったのは自分か

(むちゅうでえがいていたちずなのに)

夢中で描いていた地図なのに

(いつのまになくしてしまった？)

いつの間に失くしてしまった？

(それともはずかしくなっておくのほうにかくしただけ？)

それとも恥ずかしくなって奥の方に隠しただけ？

(おとなになるとはたのしさをすてていくことか)

大人になるとは　楽しさを捨てていくことか

(あきらめるのになれてしまうことか？)

諦めるのに慣れてしまうことか？

(へいたんなみちをえらぶのがうまくなることか？)

平坦な道を選ぶのが上手くなることか？

(なぁともよもういちど)

なぁ友よ　もう一度

(ぼうけんのつづきをしないか？)

冒険の続きをしないか？

(いまならあのひよりもっともっととおくへ)

今なら　あの日よりもっともっと遠くへ

(いけるきがするんだ)

行ける気がするんだ

(いけるきがするんだ)

行ける気がするんだ

(もしもいまもどれるなら)

もしも今　戻れるなら

(どのひをえらんでぼたんをおす？)

どの日を選んでボタンを押す？

(たのしみでねむれなかったよるか)

楽しみで眠れなかった夜か

(やっとのおもいでなしとげたあのときか)

やっとの思いで成し遂げたあの瞬間か

(こころおどるじぶんのすがたを)

心躍る自分の姿を

(うしろからさめためでみるようになったのは)

後ろから冷めた目で見るようになったのは

(いつからだろうどうしてだろう)

いつからだろう　どうしてだろう

(あぁそうかあたりまえのことなんてひとつもなかったんだ)

あぁそうか　当たり前のことなんて　一つも無かったんだ

(あめあがりのゆうぐれもようとかほうかごのげたばこのけんそうや)

雨上がりの夕暮れ模様とか　放課後の下駄箱の喧騒や

(７がつのさいごのひみたいなあたらしいせかいをしるよかん)

7月の最後の日みたいな　新しい世界を知る予感

(ぼくらはにどともどれないんだろうそれでもなんどもかきなおして)

僕らは二度と戻れないんだろう　それでも何度も描き直して

(きたなくなったってかまわないそういうのってぼろいほうがさまになるから)

汚くなったって構わない　そういうのってボロい方が様になるから

(あのひのしょうねんかるがるとけってはしりだすんだ)

あの日の少年　軽々と蹴って走り出すんだ

(いまならいまだからそのつづきのものがたりをみたいんだ)

今なら　今だから　その続きの物語を見たいんだ

(なぁともよもういちど)

なぁ友よ　もう一度

(ぼうけんのつづきをしないか？)

冒険の続きをしないか？

(いまならあのひよりもっととおくへ)

今なら　あの日よりもっと遠くへ

(いけるきがするんだ)

行ける気がするんだ

(いけるきがするんだ)

行ける気がするんだ

(いけるきがするからさ)

いける気がするからさ

(さぁちずをひろげて)

さぁ　地図を広げて