アイコトバ

(かざりみたいなやさしさじゃなくてつかいみちがないほどのぬくもりを　ああ)

飾りみたいな優しさじゃなくて使い道がないほどのぬくもりを　ああ

(そんなみがってなりそうならべきょうもことばにできずにのみこんでしまうのでした)

そんな身勝手な理想並べ今日も言葉にできずに飲み込んでしまうのでした

(おもいではまだきんもくせいたそがれいろもかおるまちでわらっていたんだよな)

思い出はまだキンモクセイ黄昏れ色も香る街で笑っていたんだよな

(むねがせつなくて　なみだがあふれて)

胸が切なくて　涙が溢れて

(あのひのそばにあかりをみつけてあまえていたんだな)

あの日のそばにあかりを見つけて甘えていたんだな

(かぜがうるさくて　みみをふさいでたそんなわたしから　そつぎょうしなくちゃ)

風がうるさくて　耳をふさいでたそんなわたしから　卒業しなくちゃ

(あいのことばにつまずいてでも)

愛の言葉につまずいてでも

(むかしからずるがしこくってべっどのすみっこでてでぃべあになって)

昔からずるがしこくってベッドの隅っこでテディベアになって

(だれかにだきしめてもらうためいつもかわいそうなふりしてまどからそらみてたの)

誰かに抱きしめてもらうためいつも可哀想なフリして窓から空見てたの

(ぶりきのほしとかくれんぼたったひとつにであうことをねがっていたんだから)

ブリキの星と隠れんぼたった一つに出会うことを願っていたんだから

(じゅくしたかじつが　よるをつかむときこんなわたしでも　たどりつけるかな？)

熟した果実が　夜をつかむときこんなわたしでも　たどり着けるかな？

(だれもがうらやむあいのところ)

誰もがうらやむ愛の所

(なんだんかあがってそしてなんだんかさがったところでがんばってもうすこしだよってこえ)

何段か上がってそして何段か下がった所で頑張ってもう少しだよって声

(どくにでもくすりにでもなってひかりにでもかげにでもなってわたしをうごかすの)

毒にでも薬にでもなって光にでも影にでもなってわたしを動かすの

(いかなきゃいけないの　てをふるあなたがどんなにちいさくなっても)

行かなきゃいけないの　手をふるあなたがどんなに小さくなっても

(むねにいとおしさをてにはやさしさをあなたのためにあかりをさがすの)

胸に愛しさを手には優しさをあなたのためにあかりを探すの

(わらってほしいから)

笑ってほしいから

(かぜがうるさくて　みみをふさいでたそんなわたしからそつぎょうしなくちゃ)

風がうるさくて　耳をふさいでたそんなわたしから卒業しなくちゃ

(あいのことばがきこえ、きこえますか？)

愛の言葉が聞こえ、聞こえますか？