夏目漱石「こころ」2-28

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投稿者投稿者たけしいいね1お気に入り登録
プレイ回数303難易度(4.2) 1369打 長文 長文モード推奨
夏目漱石「こころ」2-28
中)両親と私
こっちゃん様が(上)の方を上げて下さっていたものの続きでございます。
タイピングを投稿するのは初めてですので、誤字脱字等ありましたらご連絡何卒宜しくお願い致します。

こっちゃん様による(上)
https://typing.twi1.me/profile/userId/86231

ひとまず最終回です。お疲れ様でした。
誤字などもありつつもプレイして下さった皆様には感謝申し上げます。
(下)の方も上げるつもりですので、宜しくお願い致します。
順位 名前 スコア 称号 打鍵/秒 正誤率 時間(秒) 打鍵数 ミス 問題 日付
1 berry 8424 8.5 98.8% 158.7 1353 16 29 2024/04/11
2 HAKU 8166 8.3 98.0% 164.2 1368 27 29 2024/04/10
3 □「いいね」する 7514 7.8 95.5% 173.0 1364 64 29 2024/04/10
4 subaru 7424 7.8 94.4% 172.4 1360 80 29 2024/04/11
5 ヤス 6391 S 6.9 92.2% 196.2 1369 115 29 2024/04/10

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問題文

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(わたくしはまたちちのようすをみにびょうしつのとぐちまでいった。)

私は又父の様子を見に病室の戸口まで行った。

(びょうにんのまくらべはぞんがいしずかであった。)

病人の枕辺は存外静かであった。

(たよりなさそうにつかれたかおをしてそこにすわっているははをてまねぎして、)

頼りなさそうに疲れた顔をして其所に坐っている母を手招ぎして、

(「どうですかようすは」ときいた。)

「どうですか様子は」と聞いた。

(ははは「いますこしもちあってるようだよ」とこたえた。)

母は「今少し持ち合ってるようだよ」と答えた。

(わたくしはちちのめのまえへかおをだして、)

私は父の眼の前へ顔を出して、

(「どうです、かんちょうしてすこしはこころもちがよくなりましたか」とたずねた。)

「どうです、浣腸して少しは心持が好くなりましたか」と尋ねた。

(ちちはうなずいた。ちちははっきり「ありがとう」といった。)

父は首肯いた。父ははっきり「有難う」と云った。

(ちちのせいしんはぞんがいもうろうとしていなかった。)

父の精神は存外朦朧としていなかった。

(わたくしはまたびょうしつをしりぞいてじぶんのへやにかえった。)

私は又病室を退いて自分の部屋に帰った。

(そこでとけいをみながら、きしゃのはっちゃくひょうをしらべた。)

其所で時計を見ながら、汽車の発着表を調べた。

(わたくしはとつぜんたっておびをしめなおして、たもとのなかへせんせいのてがみをなげこんだ。)

私は突然立って帯を締め直して、袂の中へ先生の手紙を投げ込んだ。

(それからかってぐちからおもてへでた。)

それから勝手口から表へ出た。

(わたくしはむちゅうでいしゃのいえへかけこんだ。)

私は夢中で医者の家へ馳け込んだ。

(わたくしはいしゃからちちがもうにさんちもつだろうか、)

私は医者から父がもう二三日保つだろうか、

(そこのところをはっきりきこうとした。)

其所のところを判然聞こうとした。

(ちゅうしゃでもなんでもして、もたしてくれとたのもうとした。)

注射でも何でもして、保たしてくれと頼もうとした。

(いしゃはあいにくるすであった。)

医者は生憎留守であった。

(わたくしにはじっとしてかれのかえるのをまちうけるじかんがなかった。)

私には凝っとして彼の帰るのを待ち受ける時間がなかった。

(こころのおちつきもなかった。)

心の落付もなかった。

など

(わたくしはすぐくるまをすてーしょんへいそがせた。)

私はすぐ俥を停車場へ急がせた。

(わたくしはすてーしょんのかべへかみきれをあてがって、)

私は停車場の壁へ紙片を宛てがって、

(そのうえからえんぴつでははとあにあてでてがみをかいた。)

その上から鉛筆で母と兄あてで手紙を書いた。

(てがみはごくかんたんなものであったが、)

手紙はごく簡単なものであったが、

(ことわらないではしるよりまだましだろうとおもって、)

断らないで走るよりまだ増しだろうと思って、

(それをいそいでうちへとどけるようにしゃふにたのんだ。)

それを急いで宅へ届けるように車夫に頼んだ。

(そうしておもいきったいきおいでとうきょういきのきしゃにとびのってしまった。)

そうして思い切った勢で東京行の汽車に飛び乗ってしまった。

(わたくしはごうごうなるさんとうれっしゃのなかで、)

私はごうごう鳴る三等列車の中で、

(またたもとからせんせいのてがみをだして、ようやくはじめからしまいまでめをとおした。)

又袂から先生の手紙を出して、漸く始めから仕舞まで眼を通した。

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