眠りの森の美女の最後のページ

(おわりのかねがうごきはじめ)

終わりの鐘が動き始め

(ぼくらのあしたがおもくなる)

僕らの明日が重くなる

(ゆめみたせかいはそこになく)

夢見た世界はそこになく

(あかりがしずかにおちていく)

明かりが静かに落ちていく

(「さよならはいやだ、いかないで」)

「さよならは嫌だ、いかないで」

(ことばはとおくへきえていく)

言葉は遠くへ消えていく

(「こわくはない」といったきみは)

「怖くはない」と言った君は

(さびしげなかおでぼくをみた)

寂しげな顔で僕を見た

(もしもねがいがかなうのならば)

もしも願いが叶うのならば

(きみとぼくをむすばせて)

君と僕を結ばせて

(ずっとみらいをあゆみたいんだ)

ずっと未来を歩みたいんだ

(かなわないのに)

叶わないのに

(あしあとをふりかえってみると)

足跡を振り返ってみると

(はじまりはもうみえなかった)

始まりはもう見えなかった

(なにかをのこせたのだろうか)

何かを残せたのだろうか

(こころのぼくのこたえはない)

心の僕の答えはない

(あしたがさいごのよるなんだ)

明日が最後の夜なんだ

(こうかいとあせりがこみあげる)

後悔と焦りが込み上げる

(うんめいにはあらがえないんだ)

運命には抗えないんだ

(むじひなときはとめられない)

無慈悲な時は止められない

(つぎのぺーじがいまをけしさり)

次のページが今を消し去り

(きみとぼくをひきはなす)

君と僕を引き離す

(すべてなかったことになるんだ)

全てなかったことになるんだ

(まきもどされて)

巻き戻されて

(どうかきづいてすすめないでよ)

どうか気付いて進めないでよ

(きみとぼくのものがたり)

君と僕の物語

(すべてなかったことになるんだ)

全てなかったことになるんだ

(まきもどされて)

巻き戻されて

(もしもねがいがかなうのならば)

もしも願いが叶うのならば

(きみとぼくをむすばせて)

君と僕を結ばせて

(ずっとみらいをあゆみたいんだ)

ずっと未来を歩みたいんだ

(かなわないのに)

叶わないのに