オリオンの夢

(きゅうこうしゃにつづくみちでおりおんざがみたいっててをひかれ)

旧校舎に続く道で　オリオン座が見たいって手を引かれ

(ふたりだけのひみつきちはまるでてんもんだいとどきそうだった)

二人だけの秘密基地はまるで天文台　届きそうだった

(てをのばせばとどくとくしゃくしゃにしてわらうあなたのかお)

手を伸ばせば届く、と　くしゃくしゃにして笑うあなたの顔

(あれからときがながれたいまもわすれたことはないよ)

あれから時が流れた今も　忘れたことはないよ

(ゆきがふるとあなたのこーとがかげぼうしをひとつにするの)

雪が降ると　あなたのコートがかげぼうしを一つにするの

(てをにぎるそれがさいん)

手を握る　それがサイン

(このままふたりでほしになろうあのころにもしもそういえたら)

このまま二人で星になろう　あの頃にもしも　そう言えたら

(とどかないとしってしまったわたしたちのおりおん)

届かないと知ってしまった　私たちのオリオン

(だれもいないほうかごのおんがくしつでぎたーならしながら)

誰もいない放課後の　音楽室でギター鳴らしながら

(どうしてもうまくいきられないよまちがえたこーどがひびいた)

「どうしても上手く生きられないよ。」間違えたコードが響いた

(しろいいきとよれいのおんかいでありもしないこころがつながっていられるきがしたの)

白い息と　予鈴の音階で　在りもしない心が繋がっていられる気がしたの

(このままふたりでよるをまとうこんとらすとのそらにゆめをみよう)

このまま二人で夜を待とう　コントラストの空に夢を見よう

(そういうひびとひきかえでおとなにかわっていくのかな)

そういう日々と引き換えで大人に変わっていくのかな

(いつしかすべてがはいになってもふたりのじだいがいろあせても)

いつしか全てが灰になっても　二人の時代が色褪せても

(けがされないかがやきはとおいひのあるにらむ)

汚されない輝きは遠い日のアルニラム

(わすれたくないこともなんまんねんもまえのひかりにとじこめた)

忘れたくないことも　何万年も前の光に閉じ込めた

(このままふたりでほしになろうありきたりなうたでなきわらおう)

このまま二人で星になろう　ありきたりな歌で泣き笑おう

(とどくとずっとしんじてたわたしたちのおりおん)

届くとずっと信じてた　私たちのオリオン

(それからふたりははなれたけどひみつきちはもうのこってないけど)

それから二人は離れたけど　秘密基地はもう残ってないけど

(すべてがなくなってもわすれたくないことがあるの)

全てが無くなっても忘れたくないことがあるの

(いつしかふたりがほしになってもえいえんのいのちなんてなくても)

いつしか二人が星になっても　永遠の命なんてなくても

(あのひのゆめをみさせてわたしたちのおりおん)

あの日の夢を見させて　私たちのオリオン