懐色、嘘色
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歌詞(問題文)
(おとなになったぼくは)
大人になった僕は
(すてさったきせつをたどる)
捨て去った季節を辿る
(おきわすれたとうめいやぐんじょうは)
置き忘れた透明や群青は
(もうないんだろう)
もう無いんだろう
(むせかえるようなえんてんか)
噎せ返るような炎天下
(あのころとおんなじだ)
あの頃と同じだ
(おきにいりだったなつぼうしはもう)
お気に入りだった夏帽子はもう
(ぼろぼろだ)
ぼろぼろだ
(どくをはくのはきらいだった)
毒を吐くのは嫌いだった
(しょうきょくもえごもうんざりだった)
消極もエゴもうんざりだった
(ひていはきえてほしかった)
否定は消えて欲しかった
(でもいつしかそうなっていたんだ)
でもいつしかそうなっていたんだ
(さめないゆめのじゅばくやくるしみも)
覚めない夢の呪縛や苦しみも
(そばからみりゃただのごっこあそびだろう)
傍から見りゃただのごっこ遊びだろう
(なついろもそらいろも)
懐色も虚色も
(むじひなくらいにあざやかで)
無慈悲なくらいに鮮やかで
(こんなりそうろんはかなわないなんて)
こんな理想論は叶わないなんて
(ぼくだってわかってるんだ)
僕だって分かってるんだ
(はいぼくだまちがいだ)
敗北だ間違いだ
(でもまだみとめたくないんだ)
でもまだ認めたくないんだ
(ただひとりよがりできょうもくさっていく)
ただ独りよがりで今日も腐っていく
(やぶりすてたはずのそらのした)
破り捨てたはずの空の下
(ふうこうめいびなかいせいにいやけがさすのは)
風光明媚な快晴に嫌気が差すのは
(よごれてうしなったことをしるのがこわいから)
汚れて失った事を知るのが怖いから
(ほめられるのはにがてだった)
褒められるのは苦手だった
(しょうさんなんてどうでもよかった)
賞賛なんてどうでもよかった
(ただめにものみせたかった)
ただ目にもの見せたかった
(でもみにくさだけがのこった)
でも醜さだけが残った
(さめないゆめにおわりがこないのは)
覚めない夢に終わりが来ないのは
(いまのじぶんさえもひていしたくはないから)
今の自分さえも否定したくはないから
(なついろがそらいろが)
懐色が虚色が
(ざんこくなほどにまぶしくて)
残酷なほどに眩しくて
(ゆめものがたりのしゅじんこうのぼくには)
夢物語の主人公の僕には
(まだわからなかった)
まだ分からなかった
(つよがりだうぬぼれだ)
強がりだ自惚れだ
(でもどこかできづいてたんだ)
でもどこかで気付いてたんだ
(きょうもへたなうそでこどくをだます)
今日も下手な嘘で孤独を騙す
(でたらめなんかじゃなかった)
でたらめなんかじゃなかった
(なにもかもほんきだったんだ)
なにもかも本気だったんだ
(でもどうやってもむりだった)
でもどうやっても無理だった
(げんかいだぼくにはできなかった)
限界だ 僕には出来なかった
(さいのうもあいそもこうかつさも)
才能も愛想も狡猾さも
(ぜんぶきっともってなかった)
全部きっと持ってなかった
(なにも)
何も
(なついろはそらいろは)
懐色は虚色は
(こうかいといじとあこがれなんだ)
後悔と意地と憧れなんだ
(こんなじこひていにいみがないなんて)
こんな自己否定に意味が無いなんて
(そんなのわかってたんだ)
そんなの分かってたんだ
(はいぼくだまちがいだ)
敗北だ間違いだ
(でもまだみとめたくないんだ)
でもまだ認めたくないんだ
(ただひとりよがりできょうもくさっていく)
ただ独りよがりで今日も腐っていく
(きえることのないなつぞらのいろ)
消えることのない夏空の色