禁忌之紅弾

(しんやさんじおちゃかいはなんかいめ)

深夜三時　お茶会は何回目？

(かがみあわせのじぶんにとう)

鏡合わせの自分に問う

(わたしはだあれ)

「わたしはだあれ」

(あいこわしてなおしてあそんでなくして)

愛　壊して　直して　遊んで　失して

(かたらぬおもちゃみつめひとりでおどりくるえ)

語らぬ玩具見つめ一人で踊り狂え

(げんそうのあかいやかたにとけるかけたはねで)

幻想の紅い舘に溶ける欠けた羽で

(とべとりかごのなか)

飛べ鳥籠の中

(ちかしつかざすげっこう)

地下室翳す月光

(せいざのごときむすぶてんとてんは)

星座の如き結ぶ点と天は

(かがやきたえぬはねにどくとなりからださす)

輝き絶えぬ羽に毒となり躯刺す

(しんぞうふるうだんまく)

心臓振るう弾幕

(ぎんかいしょくのかいちゅうどけい)

銀灰色の懐中時計

(いてつくおもちゃたちにしんばつをあたえましょう)

凍てつく玩具たちに神罰を与えましょう

(あさやけろくじくらやみはなんかいめ)

朝焼け六時暗闇は何回目？

(ゆめのなかただじもんじとう)

夢の中ただ自問自答

(おわりはくるの)

「終わりは来るの？」

(あいこわしてそだててだましてなくして)

哀　壊して　育てて　騙して　失して

(あやつりにんぎょううごくおとはきこえなくて)

操り人形動く音は聞こえなくて

(きょうきおおうはねでわたしすくわせてみせてよ)

狂気覆う羽で私救わせてみせてよ

(このこうまのやかた)

この紅魔の館

(としょしつかざすげっこう)

図書室翳す月光

(しちようむにきせるちょううえつしゃは)

七曜無に帰せる超越者は

(つみをかたるぐしゃたちにくれないのかじつあたう)

罪を語る愚者たちに紅の果実与う

(じょうへきこわれこぼれ)

城壁壊レ毀レ

(はいすいのごときじんけいをなす)

背水の如き陣形を成す

(はいはいあそびはおわりでしょ)

ハイハイ遊戯は終わりでしょ

(えらべおもちゃかあいを)

選べ傀儡か愛を

(ちかしつかざすげっこう)

地下室翳す月光

(せいざのごときむすぶてんとてんは)

星座の如き結ぶ点と天は

(かがやきたえぬはねにどくとなりからださす)

輝き絶えぬ羽に毒となり駆刺す

(そらをおおうあかいきり)

空を覆う紅い霧

(うんめいのとばりがおろされるは)

運命の帳が降ろされるは

(こどくのうみただようあくまへのくものいと)

孤独の海漂う悪魔への蜘蛛之糸

(どくこどくとどくしどくきどくけいどくいとくびとくぶとくむとくぼうとく)

毒　孤独　蠧毒　屍毒　奇毒　㷀毒　懿徳　美徳　武徳　無徳　冒涜

(きょうきのほうせきふらんどーる)

狂気之宝石　フランドール

(あいぶあいじあいたあいひあいせきあいはかいじかいひかいゆかいけっかい)

愛　無愛　慈愛　他愛　非愛　惜愛　破壊　自壊　鄙壊　愉壊　結界

(きんきはあかにそまる)

禁忌は紅に染まる