sympathy

(くもがゆっくりながれるよるまどからみえるがいとうをひとり)

雲がゆっくり流れる夜　窓から見える街灯を一人

(ゆびでなぞってはくりかえし)

指でなぞっては繰り返し

(どこでまちがえたなんてかんがえてます)

どこで間違えた　なんて考えてます

(きょうはつきがきれいだよ)

今日は月が奇麗だよ

(そんなりゆうじゃでんわはできないよな)

そんな理由じゃ電話はできないよな

(りゆうのもんだいじゃないか)

理由の問題じゃないか

(いつもきっとふたりはおんなじようにねがってるのに)

いつもきっと二人は同じように願ってるのに

(こんなふうになるのはどうしてなんだろう)

こんな風になるのはどうしてなんだろう

(むねがいたいな)

胸が痛いな

(だいじなことはわすれるくせにくだらないことはおぼえてるのね)

大事な事は忘れるくせにくだらない事は覚えてるのね

(そんなふうにきみはいうけど)

そんな風に君は言うけど

(そんなのおたがいさまじゃないか)

そんなのお互い様じゃないか

(それでもきづけばここでわらってるんだから)

それでも気付けばここで笑ってるんだから

(こんなふうにふたりはゆっくりひとつに)

こんなふうに二人は　ゆっくり一つに

(たとえば)

例えば

(きょうきみがまるいちきゅうのうらにいたってとなりにいたって)

今日君が丸い地球の裏にいたって　隣にいたって

(こころがみえないのはおなじじゃないか)

心が見えないのは同じじゃないか

(このわだかまりもきえないのならそれでいいから)

このわだかまりも消えないのならそれでいいから

(わかりあえなくてもゆるしあえればいい)

分かりあえなくても　許しあえればいい

(なんておもってるんだよ)

なんて思ってるんだよ

(いつもきっとふたりはおんなじようにねがってるから)

いつもきっと二人は同じように願ってるから

(いたみもかなしみもそのやわらかいても)

痛みも悲しみも　その柔らかい手も

(はなさないでいよう)

離さないでいよう