ヤタガラスカイダイバー

(わたしよりもひかりをはなつものがいないのだろう？)

私よりも光を放つものが居ないのだろう？

(つねにはてなきといかけのさきに)

つねに果て無きトイカケの先に

(みだしたこたえはただひとつだけ。)

見出した答えはただひとつだけ。

(いったい、このあついてんがいの)

いったい、この厚い天蓋の

(むこうがわにとじこめられている)

向こう側に閉じ込められている

(ものはなになのだろう？)

ものは何なのだろう？

(ときにしんりをつくてつがくのさきに)

ときに真理をつくテツガクの先に

(みだしたみちはただひとつだけ。)

見出した道はただひとつだけ。

(そらとは、あくなきくうそうのさきを)

「空」とは、飽くなき空想の先を

(めざすそのまえにわすれてしまうまぼろし)

目指すその前に忘れてしまう幻

(それでも・・・たかまるあこがれ。)

それでも…高まるアコガレ。

(たしかめたいそのせかい)

確かめたいその世界

(つよいきぼうをむねに)

強い希望を胸に

(わたしはとびだした！)

私は飛び出した！

(あまねく)

遍く

(ふゅーじょんから)

融合から

(こんとらすとへと)

対比へと

(つばさはいま、そのすがたをかえてゆく。)

翼は今、その姿を変えてゆく。

(さぶたれにあんから)

狭隘から

(いんふぃにてぃへと)

無限へと

(せかいもいま、そのすがたをかえてゆく。)

世界も今、その姿を変えてゆく。

(そらとはなんなのでしょう)

「空」とはなんなのでしょう

(つきぬといかけをはらむ)

尽きぬトイカケをはらむ

(やたがらすのうたごえはひとしれず・・・)

ヤタガラスの歌声は人知れず…

(わたしいがいだれもいない)

私以外誰もいない

(このせかいのじゅうにんは)

この世界の住人は

(いったいどこに)

いったいどこに

(いるのでしょうか)

いるのでしょうか

(このそらにわたしはひとりぼっち・・・？)

この「空」に私は一人ぼっち…？

(みあげるてんたかくふりそそぐひかり)

見上げる天高く降り注ぐ光

(どこかなつかしいそのちからのさき)

どこか懐かしいその力の先

(わたしよりも・・・おおきなたいよう。)

私よりも…大きな太陽。

(であえたんだこのそらで)

出会えたんだこの「空」で

(おなじひかりをはなつ)

同じ光を放つ

(もうひとりのわたしに！)

もう一人の私に！

(そしてまた)

そしてまた

(おーばーどらいぶから)

限界から

(えくすかーしょんへと)

臨海へと

(ちからはいま、そのすがたをかえてゆく。)

力は今、その姿を変えてゆく。

(れぼりゅーしょんから)

公転から

(あいでんてぃてぃへと)

自立へと

(わたしもいま、そのすがたをかえてゆく。)

私も今、その姿を変えてゆく。

(かがやくわたしとおなじあなたへと)

輝く私と同じあなたへと

(つきることのないよろこびのうたごえをささげぐ)

尽きる事のない歓びの歌声を捧ぐ

(だれよりもたかいばしょで)

誰よりも高い場所で

(やたがらすのうたごえをひびかせて・・・)

ヤタガラスの歌声を響かせて…