魔性の女A

(むかしむかしあるところに)

昔々あるところに

(いくおくせんのうつくしいおんながおった)

幾億銭の美しい女がおった

(めにしたものはみな)

目にした者は皆

(こいへぶざまにてんらくししたそうな)

恋へ無様に転落死したそうな

(さあさあおでましよみちあけろ)

さあさあ　お出ましよ　道開けろ

(「うきよはそう、わちきのもん。あいだなんだのひんがねえのう」)

「浮世はそう、わちきのもん。愛だなんだの品がねえのう」

(そのおんな、なにをしようともゆるされるのだ)

その女、なにをしようとも許されるのだ

(くれおぱとらもみとれちゃう)

クレオパトラも見惚れちゃう

(ましょうのおんなふぇいすらいんがまどんな)

魔性の女　フェイスラインがマドンナ

(うわめづかいがたまんないや)

上目遣いがたまんないや

(きみのとりこあいしてる)

君の虜　愛してる

(ましょうのおんないろけふぇいすらいんが)

魔性の女　色気フェイスラインが

(せかいじゅうくぎづけよ)

世界中釘付けよ

(きみは”ましょうのおんなａ”)

君は”魔性の女A”

(こころうばわれてしまうの)

心奪われてしまうの

(ずのうめいせきがりれおも)

頭脳明晰　ガリレオも

(びのてんさいだヴぃんちも)

美の天才　ダヴィンチも

(あらがえないたんびないんりょく)

抗えない耽美な引力

(けものかようか、ひとじゃないほどにうつくしい)

獣か妖か、人じゃないほどに美しい

(くれおぱとらもみとれちゃう)

クレオパトラも見惚れちゃう

(ましょうのおんなふぇいすらいんがまどんな)

魔性の女　フェイスラインがマドンナ

(うわめづかいがたまんないや)

上目遣いがたまんないや

(きみのとりこあいしてる)

君の虜　愛してる

(わるいおんな？それすらほめことば)

悪い女？それすら褒め言葉

(あのこにほれたひと)

あの娘に惚れた人

(さいしょはみなそういうのです。)

最初は皆そう言うのです。

(「じだいをおいかけてないでじゆうにじだいのりこなして」)

「時代を追いかけてないで自由に時代乗りこなして」

(「はやりをおいかけてないではやりがわたしをほしがるの」)

「流行りを追いかけてないで流行りが私を欲しがるの」

(「うんめいにふりまわされないできぶんでえらんできこなして」)

「運命に振り回されないで気分で選んで着こなして」

(どうぞごかってに)

どうぞご勝手に

(ぐうぞう？あいぞう？)

偶像？愛憎？

(おすきなようにすうはいしななあ)

お好きなように崇拝しな　なあ

(ごしっぷしょーにしょうひんしょうひ)

ゴシップショーに商品消費

(おかいあげどうも)

お買い上げどうも

(すぐあきてまたもどる)

すぐ飽きてまた戻る

(のがれられないびのまりょく)

逃れられない美の魔力

(くれおぱとらもみとれちゃう)

クレオパトラも見惚れちゃう

(このよでいちばんきれいなのろい)

この世で一番奇麗な呪い

(ましょうましょうましょうまといましょう)

魔性　魔性　魔性　纏いましょう

(ましょうのおんなふぇいすらいんがまどんな)

魔性の女　フェイスラインがマドンナ

(うわめづかいがたまんないや)

上目遣いがたまんないや

(きみのとりこあいして．．．)

君の虜　愛して...

(ましょうのおんなふぇいすらいんがまどんな)

魔性の女　フェイスラインがマドンナ

(うわめづかいがたまんないや)

上目遣いがたまんないや

(きみのとりこあいしてる)

君の虜　愛してる

(ましょうのおんなときにてんしんらんまん)

魔性の女　ときに天真爛漫

(あどけなくてはかなくって)

あどけなくて　儚くって

(きみは”ましょうのおんなａ”)

君は”魔性の女A”

(ひとびとのよくぼうのなかで)

人々の欲望の中で

(なんどでもいきかえるすがたかえて)

何度でも生き返る　姿変えて

(「おのぞみのうつくしさあげるわ」)

「お望みの美しさあげるわ」

(ゆめかうつつか)

夢か現か

(それが”ましょうのおんなａ”)

それが”魔性の女A”