やんちゃ坊主

(まけるんじゃねえぞおまえのゆめは)

負けるんじゃねえぞお前の夢は

(かつてともになみだをながしたなかまたちのゆめだってことを)

かつて共に涙を流した仲間達の夢だってことを

(わすれんじゃねえぞどんなえらくなってもおまえらしくあれよ)

忘れんじゃねえぞどんな偉くなってもお前らしくあれよ

(まさかこんなかたちでまためぐりあうなんておもってなかった)

まさかこんなカタチでまた巡り会うなんて思ってなかった

(あんときははたちでおまえはあどけなさののこるしょうねんだった)

あん時は二十歳でお前はあどけなさの残る少年だった

(それがいまではやきゅうせんしゅあんじのこーちがうたうたってる)

それが今では野球選手あん時のコーチが歌歌ってる

(ほんまじんせいってなにがおこるかわからんもんやな)

ホンマ人生って何が起こるか解らんもんやな

(まけずぎらいのやんちゃぼうずがてにしたあにきおさがりのぐろーぶ)

負けず嫌いのやんちゃ坊主が手にした兄貴お下がりのグローブ

(ひがしずんでもまだだいじょうぶでこぼこのぐらうんどでうけたのっく)

日が沈んでもまだ大丈夫デコボコのグラウンドで受けたノック

(あのときのじょうねつをずっとずっと)

あの時の情熱をずっとずっと

(はじめてきめたげっつーのこうふんやせまいろうかでのきゃっちぼーる)

初めて決めたゲッツーの興奮や狭い廊下でのキャッチボール

(まけるんじゃねえぞおまえのゆめは)

負けるんじゃねえぞお前の夢は

(かつてともになみだをながしたなかまたちのゆめだってことを)

かつてともに涙を流した仲間達の夢だってことを

(わすれんじゃねえぞどんなえらくなってもおまえらしくあれよ)

忘れんじゃねえぞどんな偉くなってもお前らしくあれよ

(あらそいにやぶれてひとしれずながしたなみだがあった)

争いに敗れて人知れず流した涙があった

(それよりもじぶんにまけたのがなによりもくやしかった)

それよりも自分に負けたのが何よりも悔しかった

(まってくれないあしたはそのたびにたたかいのばしょにたった)

待ってくれない明日はその度に戦いの場所に立った

(ほんまじんせいっておもいどおりにゃいかないもんやな)

ホンマ人生って思い通りにゃいかないモンやな

(やればやるほどうまくできるようなかんたんなせかいではないもんな？)

やればやる程うまく出来る様な簡単な世界ではないもんな？

(そんなときにかぎってちゃかしたことばではげましてくれた)

そんな時に限って茶化した言葉で励ましてくれた

(じもとのなかまからのｌｉｎｅとかがんこおやじのこぶしのあいとか)

地元の仲間からのLINEとか頑固親父の拳の愛とか

(ははがつくったこいめやきそばはやっぱはずせないよな)

母が作った濃いめ焼きそばはやっぱ外せないよな

(まけるんじゃねえぞおまえのゆめは)

負けるんじゃねえぞお前の夢は

(かつてともになみだをながしたなかまたちのゆめだってことを)

かつてともに涙を流した仲間達の夢だってことを

(わすれんじゃねえぞどんなえらくなってもおまえらしくあれよ)

忘れんじゃねえぞどんな偉くなってもお前らしくあれよ

(こどもたちにゆめのだいじさをつたえるたちばのおれが)

子供達に夢の大事さを伝える立場の俺が

(おまえのひたむきなすがたにぎゃくにおしえられた)

お前のひたむきな姿に逆に教えられた

(そしていまあのひのゆめとゆめがぶつかりあうことができた)

そして今あの日の夢と夢がぶつかり会う事が出来た

(「でも、まだまだとちゅうだよな」)

「でも、まだまだ途中だよな」

(ゆめにせをむけたおとこがゆめをかたるななにもせずいいわけをさがすな)

夢に背を向けた男が夢を語るな何もせず言い訳を探すな

(ぜんぶじぶんがそうだったやけどおれもおとこだまけてたまるか)

全部自分がそうだったやけど俺も男だ負けてたまるか

(すぱいくはみがいたか？それくらいしかおしえてあげれなかった)

スパイクは磨いたか？それくらいしか教えてあげれなかった

(あんときのだめなこーちはいまもくちうるさいぜ)

あん時のだめなコーチは今も口うるさいぜ

(かんしゃできるおとなになれおかげさまですよとけんきょであれ)

感謝できる大人になれおかげさまですよと謙虚であれ

(ひとしれずながしたなみだのかずだけじしんをもて)

人知れず流した涙の数だけ自信を持て

(まけるんじゃねえぞ)

負けるんじゃねえぞ