あまりに写実的な

(ありしひｋｉｎｄｌｅｓｓ)

ありし日、kindless

(さまつなことのはでかなしくなったよ)

些末な言の葉で悲しくなったよ

(ふうけいはものくろだ)

風景はモノクロだ

(かげにかくれたろあくなむぞうたち)

陰に隠れた露悪な無像たち

(ひとりよがりでどうしようもないな)

独りよがりでどうしようもないな

(なんかうちゅうのなりたちと)

なんか宇宙の成り立ちと

(にてるようでにてない)

似てるようで似てない

(ふつうじゃないいきすぎたぐんしゅうしんり)

普通じゃない行きすぎた群集心理

(けどそんなたんじゅんなはなしじゃないんだ)

「けどそんな単純な話じゃないんだ

(だまってくれ)

黙ってくれ」

(かくめいをまってる)

革命を待ってる

(ひめくりのゆくすえで)

日めくりの行く末で

(あじのしないかぜとにおいのないしぶき)

味のしない風と匂いのない飛沫

(はかないなそれでも)

儚いな、それでも

(あまりにしゃじつてきなぷろびでんす)

あまりに写実的なプロビデンス

(ふられたさいのめがしあわせなはずないか)

振られた賽の目が幸せなはずないか

(じぼうじきじゃあじけない)

自暴自棄じゃ味気ない

(とすればことのしだいは)

とすれば事の次第は

(なにをえらぶかできまってしまうよね)

何を選ぶかで決まってしまうよね

(じゃあせかいはへいおんです)

じゃあ世界は平穏です

(へいおんです)

平穏です

(てさぐりｒｏｕｔｅｌｅｓｓ)

手探りrouteless

(じゅんとうにまいごです)

順当に迷子です

(きみのおもかげもおもいだせないな)

君の面影も思い出せないな

(きおくをさけてきりときえてしまう)

記憶を避けて霧と消えてしまう

(せつないのはたぶんわかるけど)

切ないのは多分わかるけど

(きっとこいとはちがったよ)

きっと恋とは違ったよ

(ちがったけど)

違ったけど

(しらないきもちになまえはつかないまま)

知らない気持ちに名前はつかないまま

(あとひとつぼたんをかけちがえなければ)

「あと一つボタンを掛け違えなければ...

(いやちがうか)

いや違うか」

(これもきっとせかいのせいでありますように)

これもきっと世界のせいでありますように。

(むじょうすぎるまちとさびれすぎたせつり)

無情すぎる街と錆びれすぎた摂理

(むなしいな)

虚しいな

(それでも)

それでも

(ひとつのねがいがとだえたくらいで)

一つの願いが途絶えたくらいで

(いのちがおわるかよあまえるな)

命が終わるかよ甘えるな

(あまりにもしゃじつてきなあれこれ)

あまりにも写実的なあれこれ

(こころはものくろにしちゃだめだよ)

心はモノクロにしちゃダメだよ

(ああしゃじつてきなぷろびでんす)

ああ写実的なプロビデンス

(ふられたさいのめをみないふりでつぎをまつ)

振られた賽の目を見ないフリで次を待つ

(ときにはたちどまるくらいでいいか)

時には立ち止まるくらいでいいか

(ことのしだいはきりのいいところで)

事の次第は キリのいいところで

(またりすたーとしよう)

またリスタートしよう

(ならせかいはへいおんです)

なら世界は平穏です

(こたえをひろっていく)

答えを拾っていく

(ひめくりのゆくえ)

日めくりの行方

(ありしひｋｉｎｄｎｅｓｓ)

ありし日、kindness

(そんなのあったかな)

そんなのあったかな