洒落怖《やってくる》

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問題文
(おれにはちょっとへんなしゅみがあった。)
俺にはちょっと変な趣味があった。
(そのしゅみっていうのが、よなかになるといえのおくじょうにでて)
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出て
(そこからそうがんきょうでじぶんのすんでいるまちをかんさつすること。)
そこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
(いつもとはちがう、しずまりかえったまちをかんさつするのがたのしい。)
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
(とおくにみえるおおきなきゅうすいたんくとか、)
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
(よっぱらいをのせてさかみちをのぼっていくたくしーとか、)
酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
(ぽつんとたたずむまぶしいじどうはんばいきなんかをみているとみょうにわくわくしてくる。)
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。
(おれのいえのにしがわにはながいさかみちがあって)
俺の家の西側には長い坂道があって
(それがまっすぐおれのいえのほうにむかってくだってくる。)
それがまっすぐ俺の家の方に向かって下ってくる。
(だからおくじょうからにしがわにめをやれば、そのさかみちのぜんたいを)
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を
(しょうめんからしかいにおさめることができるようになってるわけね。)
正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
(そのさかみちのわきにせっちされているじどうはんばいきをそうがんきょうでみながら)
その坂道の脇に設置されている自動販売機を双眼鏡で見ながら
(「あ、おおきなががとんでるな~」なんておもっていたら、)
「あ、大きな蛾が飛んでるな~」なんて思っていたら、
(さかみちのいちばんじょうのほうからものすごいいきおいでくだってくるやつがいた。)
坂道の一番上の方から物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
(「なんだ?」とおもってそうがんきょうをみてみたら)
「なんだ?」と思って双眼鏡を見てみたら
(はだかでがりがりにやせたこどもみたいなやつが)
裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が
(まんめんのえみをうかべながらこっちにてをふりつつ、もうすぴーどではしってくる。)
満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
(やつはあきらかにこっちのそんざいにきづいているし、おれとめもあいっぱなし。)
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、俺と目も合いっぱなし。
(ちょっとのあいだ、あっけにとられてぼうぜんとながめていたけど、)
ちょっとの間、呆気に取られて呆然と眺めていたけど、
(なんだかすごくやばいことになりそうなきがして)
なんだか凄くやばいことになりそうな気がして
(いそいでかいだんをおりていえのなかににげこんだ。)
急いで階段を降りて家の中に逃げ込んだ。
(どあをしめて、かぎをかけて)
ドアを閉めて、鍵をかけて
(「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!」っておびえていたら、)
「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!」って怯えていたら、
(ずだだだだだっておくじょうへのかいだんをのぼるおとが。あきらかにおれをさがしている。)
ズダダダダダッて屋上への階段を上る音が。明らかに俺を探している。
(「すごいやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」)
「すごいやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」
(ってこころのなかでつぶやきながら、こえをひそめてものおとをたてないように)
って心の中でつぶやきながら、声を潜めて物音を立てないように
(りびんぐのまんなかであいろん(ぶき)をりょうてでにぎってかまえてた。)
リビングの真ん中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
(しばらくしたら、こんどはかいだんをずだだだだっておりるおと。)
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダって下りる音。
(もう、ばかになりそうなくらいがたがたふるえていたら)
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら
(どあをだんだんだんだんだんだんだん!ってたたいて)
ドアをダンダンダンダンダンダンダン!って叩いて
(ちゃいむをぴんぽんぴんぽん!とならしてくる。)
チャイムをピンポンピンポン!と鳴らしてくる。
(「うっ、んーっ!うっ、んーっ!」ってかんじで、やつのうめきごえもきこえる。)
「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
(しんぞうがいっしゅんとまって、ものすごいいきおいでみゃくうちはじめた。)
心臓が一瞬止まって、物凄い勢いで脈打ち始めた。
(さらにがくがくふるえながらいきをひそめていると)
さらにガクガク震えながら息を潜めていると
(すうじゅうびょうくらいでのっくもちゃいむもうめきごえもやんで、もとのしずかなじょうたいに)
数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声も止んで、元の静かな状態に
(それでもとうぜん、きんちょうがとけるわけがなく)
それでも当然、緊張が解けるわけがなく
(ひがのぼるまであいろんをかまえてこうちょくしていた。)
日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
(あいつはいったいなにものだったんだ。)
あいつはいったい何者だったんだ。
(もうにどとよなかにそうがんきょうなんかのぞかない。)
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。