セピア

(はしりだすあおいでんしゃのまどにきみににたよこがおをみつけたよ)

走り出す蒼い電車の窓に　キミに似た横顔を見つけたよ

(そうまとうきおくのかぜにふれたせぴあいろはなきがおのきみ)

走馬灯...記憶の風に触れた　セピア色は泣き顔のキミ

(おれんじのそらちへいせんへとすいこまれるゆうひおいかけ)

オレンジの空　地平線へと吸い込まれる夕陽追いかけ

(ふたりはずっといっしょにいようねとやくそくしたあのひのごご)

「二人はずっと一緒にいようね」と約束した　あの日の午後

(うたがいもしらずしんじることもいみも)

疑いもしらず　信じることも意味も...

(みじゅくなぼくたちはこいをしたえいえんということばに)

未熟な僕たちは恋をした～永遠～という言葉に

(さんどめのなつのおわりのゆうほどうとおいまちたびだつゆめかたった)

三度目の夏の終わりの遊歩道　遠い街　旅立つ夢、語った

(ゆがんでくきみのえがおのなかにはじめてひかるなみだをみた)

歪んでくキミの笑顔の中に　初めて光る涙を見た

(たいせつなものなくしてきづくってともだちはいってたけど)

大切なモノ　失くして気づくって友達は言ってたけど

(それはおもうほどたいせつじゃないんだってしったふりおろかなじしん)

「それは思うほど大切じゃないんだ」って知ったフリ　愚かな自信

(そばにいるきみをひとりよがりにえがき)

傍にいるキミをひとりよがりに描き

(むじゃきにかたったしょうらいをゆめをかなえたぼく)

無邪気に語った将来を...夢を叶えた僕

(はしりだすあおいでんしゃにゆられてをふったきみをただみおくった)

走り出す蒼い電車に揺られ　手を振ったキミをただ見送った

(めーるにはおめでとうってひとこと)

メールには「おめでとう」って一言

(それはきみのさいごのぷれぜんと)

それはキミの最後のプレゼント

(はしりだすあおいでんしゃのまどにきみににたよこがおをさがしてる)

走り出す蒼い電車の窓に　キミに似た横顔を探してる

(きえそうできえないきおくのかけら)

消えそうで消えない記憶の破片

(いろあせないなきがおのきみ)

色褪せない泣き顔のキミ