目覚めたあなたよ幸福たれ
音楽とともにどうぞ!
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歌詞(問題文)
(かちいろひとみのおくにめまぐるしくうつるはあせたせかい)
褐色(かちいろ)、瞳の奥に目まぐるしく映るは褪せた世界
(のどをからししぼむはなきょうもまたひとつなみだをつぐ)
喉を嗄らし凋む花、今日もまた一つ泪を注ぐ
(もじばんのしみはふえてはなのかずらであんだかんはくさり)
文字盤の汚点(しみ)は増えて、花の葛(かずら)で編んだ冠は腐り
(たんじょうびをいわういみすらわからずにすごしてたんだ)
誕生日を祝う意味すら分からずに過ごしてたんだ
(ぼろくずでつつむきれいなうそ)
襤褸屑で包む綺麗な嘘
(かたちをなくしたふざいのとし)
形象(かたち)をなくした不在の都市
(あまさずにかこはぐうわとなり)
余さずに過去は寓話となり
(うつりがだけをのこしてはさるけれど)
移り香だけを残しては去るけれど
(ちがうほはばでもいつかぼくらはまわるはりのようにふたたびあえるから)
違う歩幅でもいつか僕らはまわる針のように再び会えるから
(めもくらむようなきょしょくでそめあげたされきのひつぎのなかあなたはねむるの)
目も眩むような虚飾で染め上げた砂礫の柩の中あなたは眠るの
(やがておとなうせきばくのゆめのなか)
やがて訪(おとな)う寂寞の夢のなか、
(それでもわらいあえたらどんなにどんなにこうふくかよけたはっかのあめのよう)
それでも笑い合えたらどんなにどんなに幸福か よけた薄荷の飴のよう、
(まちまちのかなしみがそこにのこるやせたろうそくのほのおをきょうもまたひとつなみだでけす)
区々の悲しみが底に残る 痩せた蝋燭の炎を今日もまた一つ泪で消す
(うつむきさまようぼうれいとみにこうみにせわしくときをおう)
俯き彷徨う亡霊、左見(とみ)に右見(こうみ)に忙しく時を追う
(なんてさびしいせかいだそらのいろさえわからぬまま)
なんて寂しい世界だ空の色さえわからぬまま
(だれがためにうたったあいのうた)
誰が為に歌った愛の歌?
(すぎにしひびかきょうかあすのひか)
過ぎにし日々か、今日か、明日の日か
(めぶかずにさびついたきみのこえ)
芽吹かずに錆びついた君の声
(こころのおくそこくすぶっている)
心の奥底燻っている
(むいにすごしたじかんさえもまたたいせつだったといとしくおもえるから)
無為に過ごした時間さえもまた大切だったと愛しく思えるから
(にぶくかがやいたがらすにとざされたしずむはいきょのなかであなたはうたうの)
鈍く輝いた硝子に鎖された沈む廃墟の中であなたは歌うの
(ななえにやえにいくえにおりこんだこのことばよぜんぶぜんぶとどいてはくれますか)
七重に八重に幾重に織り込んだこの言葉よ全部全部届いてはくれますか
(とおまわりのはてにたどりついたせかいきりきずだらけのみであなたはねむるの)
遠回りの果てに辿り着いた世界 切り傷だらけの身であなたは眠るの
(こわれたとけいのかねがなるころにまたあえたねなんてわらえばどんなにこうふくか)
壊れた時計の鐘が鳴る頃にまた会えたねなんて笑えばどんなに幸福か