水□□にもどらないで
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歌詞(問題文)
(きみはあらわれた)
きみは現れた
(それはとつぜんだった)
それは突然だった
(かなしいくらいよくしってるかおだったから)
悲しいくらいよく知ってる顔だったから
(こっちをみるなよ)
こっちを見るなよ
(こんなのはのろいだ)
こんなのは呪いだ
(きみはただあるはずのないおびれをゆらした)
きみはただあるはずのない尾びれを揺らした
(きみとおよぎにいったあのひをおぼえてる)
きみと泳ぎに行ったあの日を覚えてる
(たいようがにしにしずんだようなここちがしてさ)
太陽が西に沈んだような心地がしてさ
(すぐにつかんだてにそのさきはなくて)
すぐに掴んだ手にその先はなくて
(あおいやみにしずんでくきみのすがたさえみのがした)
青い闇に沈んでくきみの姿さえ見逃した
(ぜんぶぼくのせきにんだから)
全部ぼくの責任だから
(のろわれてももんくはいえないが)
呪われても文句は言えないが
(こんなしうちはあんまりじゃない)
こんな仕打ちはあんまりじゃない?
(せいれーんがこちらをみつめてくる)
セイレーンがこちらを見つめてくる
(いつか)
いつか
(きみがただのすいしたいにもどってしまえば)
きみがただの水死体に戻ってしまえば
(ふたりでとったしゃしんもかみになってぬれてくけど)
二人で撮った写真も紙になって濡れてくけど
(きみがぼくののうみそのあじにきょうみをもつまで)
きみがぼくの脳みその味に興味をもつ迄
(ここでくらしていよう)
ここで暮らしていよう
(まだいまは)
まだ今は
(きみがうごかなくなったあのひをおぼえてる)
きみが動かなくなったあの日を覚えてる
(たいようがにどとのぼらないようなここちがしてさ)
太陽が二度と登らないような心地がしてさ
(だけどものもいわずたたずむにんぎょは)
だけど物も言わず佇む人魚は
(なんどめをこすってもまちがいなくあなたでした)
何度目をこすっても間違いなくあなたでした
(ぜんぶせめてわすれられたら)
全部せめて忘れられたら
(からだにしみついたしおのかおりも)
体に染み付いた潮の香りも
(ながしきってしまえるのにな)
流し切ってしまえるのにな
(せいれーんははなしてくれないみたい)
セイレーンは離してくれないみたい
(つまさきをつかんで)
つまさきをつかんで
(ゆかにたたきつけて)
ゆかにたたきつけて
(なすがままにしてよ)
なすがままにしてよ
(つみごとかみきってさあ)
罪ごと 噛み切って さあ
(いつか)
いつか
(かがみのなかすいしたいがうつってしまえば)
鏡の中水死体が写ってしまえば
(ふたりのこいはあわになってしんかいでただようけど)
二人の恋は泡になって深海で漂うけど
(きみがこのへやをあかくそめるときまで)
きみがこの部屋を赤く染める時まで
(ここでくらしていよう)
ここでくらしていよう
(まだいまは)
まだ今は
(きみがただのすいしたいにもどってしまえば)
きみがただの水死体に戻ってしまえば
(きみがただのすいしたいにもどってしまえば)
きみがただの水死体に戻ってしまえば
(なんてつよがりだな)
なんて強がりだな
(ほんとはずっといっしょにいたいんだよ)
ほんとはずっと一緒にいたいんだよ
(そうだよ)
そうだよ
(こいしたんだ)
恋したんだ
(おいていかないで)
おいていかないで
(ふたりでとったしゃしんはかみになってぬれてくけど)
二人で撮った写真は紙になって濡れてくけど
(きみとぼくのすいしたいがうかんでくるまで)
きみとぼくの水死体がうかんでくるまで
(ここでくらしていよう)
ここでくらしていよう
(きみはあわられた)
きみははじめから現れてなんかいなかった
(それはとつぜんだった)
ずっと前からそうだった
(かなしいくらいよくしってる)
悲しいくらいよく知ってる
(かおだったから)
顔の遺影がまだ笑っている
(こっちをみるなよ)
このまま幻に呑まれさせてくれよ
(こんなのはのろいだ)
これだけが救いだ
(きみはただあわになってきえた)
呟いて海にとびこんだ