ヒカリ

(かたちをやどす。)

形を宿す。

(ひかりのつぶがかたどられ、あらたないのちが)

光の粒が象られ、新たな命が

(うまれいく。)

生まれ行く。

(ああ、いとしい「」)

ああ、愛しい『　』

(ひかりのないこのせかいを)

光のないこの世界を

(ふしぎのくにとよびましょう)

不思議の国と呼びましょう

(わたしのえがくままのせかいをつくりあげましょう)

私の描くままの世界を創りあげましょう

(すいしょうのたまごをかかえ、)

水晶の卵を抱え、

(かなでるのはせれなーで。)

奏でるのはセレナーデ。

(かりそめのゆきがまい、)

仮初の雪が舞い、

(ゆめのかけらはいつもそばに。)

夢のかけらはいつも傍に。

(そして、そのすべてをせおうべくして)

そして、その全てを背負うべくして

(うまれでづる)

生まれ出づる

(ひかりのかたちになをつけるならば)

ヒカリの形に名をつけるならば

(いのること。)

祈ること。

(いずれであう、すべてのものにきずつくことなく。)

いずれ出会う、全てのものに傷つくことなく。

(ねがうこと。)

願うこと。

(どこまでもさとく、どこまでもじぶんらしく。)

どこまでも聡く、どこまでも自分らしく。

(・・・ありつづけるように。)

…あり続けるように。

(ねぇ、いとしいありす)

ねぇ、愛しい『私の作品』

(いのちのないこのせかいを)

命のないこの世界を

(まほうのくにとよびましょう)

魔法の国と呼びましょう

(やがてはなないろのまほうでみちあふれるように)

やがては七色の魔法で満ち溢れるように

(いつか、このすべてをせおうべくして)

いつか、この全てを背負うべくして

(うまれでづる)

生まれ出づる

(ひかりのすがたをおもいえがくならば)

ヒカリの姿を思い描くならば

(のぞむこと。)

望むこと。

(ひとりさびしく、こどくにふるえつづけることなく。)

一人寂しく、孤独に震え続けることなく。

(もとむこと。)

求むこと。

(いつまでもうつくしく、いつまでもかわいらしく。)

いつまでも美しく、いつまでも可愛らしく。

(・・・ありつづけるように。)

…あり続けるように。

(そう、いとしい「ありす」)

そう、愛しい『私の代替物』

(えいちが、ありますように。)

「叡智」が、ありますように。

(しそうと、ありますように。)

「志操」と、ありますように。

(きぼうで、ありますように。)

「希望」で、ありますように。

(やがてせかいになりますように。)

やがて「世界」になりますように。

(ひかりが、ありますように。)

「ヒカリ」が、ありますように。

(ひかりと、ありますように。)

「ヒカリ」と、ありますように。

(ひかりで、ありますように。)

「ヒカリ」で、ありますように。

(やがてひかりになりますように。)

やがて「ヒカリ」になりますように。

(いのること。)

祈ること。

(ささいには、じぶんのすべてをみせてしまうことなく。)

些細には、自分の全てを見せてしまうことなく。

(ねがうこと。)

願うこと。

(あくまでもじゅんすいで、あくまでもれいせいなままで。)

あくまでも純粋で、あくまでも冷静なままで。

(のぞむこと。)

望むこと。

(ほっすものすべてに、うらぎられてしまうことなく。)

欲すもの全てに、裏切られてしまうことなく。

(もとむこと。)

求むこと。

(だれよりもけだかく、だれよりもほこらしげで。)

誰よりも気高く、誰よりも誇らしげで。

(・・・ありつづけるように。)

…あり続けるように。

(さぁ、いとしいありす)

さぁ、愛しい『私の人形』

(ああ、いとしいありす)

ああ、愛しい『私の愛娘』