夏目漱石「こころ」3-59

夏目漱石の「こころ」(下)でございます。
なるべく原文ママで問題を設定しておりますので、誤字なのか原文なのかややこしいとは思われますが最後までお付き合い下さい。
オリジナルの書き方・読み方については以下に載せますので、参考の程よろしくお願い致します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
26:傭って(やとって)
順位 | 名前 | スコア | 称号 | 打鍵/秒 | 正誤率 | 時間(秒) | 打鍵数 | ミス | 問題 | 日付 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | teea | 6641 | S+ | 6.8 | 97.0% | 182.5 | 1250 | 38 | 25 | 2025/04/03 |
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問題文
(さんじゅう)
三十
(「こんなふうにしてあるいていると、)
「こんな風にして歩いていると、
(あつさとひろうとでしぜんからだのちょうしがくるってくるものです。)
暑さと疲労とで自然身体の調子が狂って来るものです。
(もっともびょうきとはちがいます。)
尤も病気とは違います。
(きゅうにひとのからだのなかへ、じぶんのれいこんがやどがえをしたようなきぶんになるのです。)
急に他の身体の中へ、自分の霊魂が宿替をしたような気分になるのです。
(わたくしはへいぜいのとおりけいとくちをききながら、)
私は平生の通りKと口を利きながら、
(どこかでへいぜいのこころもちとはなれるようになりました。)
何処かで平生の心持と離れるようになりました。
(かれにたいするしたしみもにくしみも、)
彼に対する親しみも憎しみも、
(りょちゅうかぎりというとくべつなせいしつをおびるふうになったのです。)
旅中限りという特別な性質を帯びる風になったのです。
(つまりふたりはあつさのため、しおのため、またほこうのため、)
つまり二人は暑さのため、潮のため、又歩行のため、
(ざいらいとことなったあたらしいかんけいにいることができたのでしょう。)
在来と異なった新らしい関係に入る事が出来たのでしょう。
(そのときのわれわれはあたかもみちづれになったぎょうしょうのようなものでした。)
その時の我々はあたかも道づれになった行商のようなものでした。
(いくらはなしをしてもいつもとちがって、)
いくら話をしても何時もと違って、
(あたまをつかうこみいったもんだいにはふれませんでした。)
頭を使う込み入った問題には触れませんでした。
(われわれはこのちょうしでとうとうちょうしまでいったのですが、)
我々はこの調子でとうとう銚子まで行ったのですが、
(どうちゅうたったひとつのれいがいがあったのをいまにわすれることができないのです。)
道中たった一つの例外があったのを今に忘れる事が出来ないのです。
(まだぼうしゅうをはなれないまえ、ふたりはこみなとというところで、たいのうらをけんぶつしました。)
まだ房州を離れない前、二人は小湊という所で、鯛の浦を見物しました。
(もうねんすうもよほどたっていますし、)
もう年数も余程経っていますし、
(それにわたくしにはそれほどきょうみのないことですから、はんぜんとはおぼえていませんが、)
それに私にはそれほど興味のない事ですから、判然とは覚えていませんが、
(なんでもそこはにちれんのうまれたむらだとかいうはなしでした。)
何でも其所は日蓮の生れた村だとか云う話でした。
(にちれんのうまれたひに、たいがにびいそにうちあげられていた)
日蓮の生れた日に、鯛が二尾磯に打ち上げられていた
(とかいういいつたえになっているのです。)
とかいう言伝えになっているのです。
(それいらいむらのりょうしがたいをとることをえんりょしていまにいたったのだから、)
それ以来村の漁師が鯛をとる事を遠慮して今に至ったのだから、
(うらにはたいがたくさんいるのです。)
浦には鯛が沢山いるのです。
(われわれはこぶねをやとって、そのたいをわざわざみにでかけたのです。)
我々は小舟を傭って、その鯛をわざわざ見に出掛けたのです。