世界一効く薬は

(ひとはうまれつきなおるちからをもっています)

人は生まれつき治る力を持っています

(そのちからがうまくはたらくようにてだすけすることが わたしたちのしごとのきほん)

その力がうまく働くように手助けすることが 私たちの仕事の基本

(まずせいけつなかんきょうがだいじです ふけつだとかんせんしょうのきけんがあります)

まず清潔な環境が大事です 不潔だと感染症の危険があります

(えいせいかんりをだいいちにかんがえてください)

衛生管理を第一に考えてください

(よどんだくうきいきがつまりそう)

よどんだ空気　息が詰まりそう

(よごれたしーつきもちわるい)

汚れたシーツ　気持ち悪い

(かーてんやぶけ)

カーテン破け

(ゆかはごみだらけ)

床はゴミだらけ

(どこからはじめればいいの)

どこから始めればいいの

(まどをあけてとりいれましょう しんせんなくうきを)

窓を開けて取り入れましょう 新鮮な空気を

(しーつあらいかーてんとりかえ まどがらすみがこう)

シーツ洗い　カーテン取り替え 窓ガラス磨こう

(せいけつにたもちましょう)

清潔に保ちましょう

(せいけつにたもちます)

清潔に保ちます

(まどあけてゆかみがきせんたくしよう)

窓開けて　床磨き　洗濯しよう

(きゃあねずみ)

きゃあ！　ネズミ！

(ねずみもしらみもよせつけない)

ネズミもシラミも寄せ付けない

(もうへいきよ)

もう平気よ

(しずかにねむればげんきになる)

静かに眠れば元気になる

(からだをやさしくふいてあげる)

体を優しく拭いてあげる

(いいきもちよ)

いい気持ちよ

(こころがはれたならはやくなおるしんじて)

心が晴れたなら早く治る　信じて

(しんあいなるどくしゃのみなさん みすないちんげーるはさっそくしごとにとりかかり)

親愛なる読者の皆さん ミス・ナイチンゲールは早速仕事にとりかかり

(まずでっきぶらしをにひゃっぽんこうにゅう そしてせんたくばをつくった)

まずデッキブラシを二百本購入 そして洗濯場を作った

(かんごふたちはびょういんじゅうをてっていてきにせいそうし いるいやしーつるいをひんぱんにあらっている)

看護婦たちは病院中を徹底的に清掃し 衣類やシーツ類を頻繁に洗っている

(しょくじもようだいにあわせて よういされるようになった)

食事も容体に合わせて 用意されるようになった

(おかしいわかべがべたべたしています)

おかしいわ　壁がべたべたしています

(いやなにおいがする)

いやな匂いがする

(ここのしっけはいじょうね)

ここの湿気は異常ね

(あなたいつまでそこにすわってるの)

あなたいつまでそこに座ってるの！

(おいのりしてるんです)

お祈りしてるんです

(はたらくことこそがいのりなのですよ さあたってしすたーめあり)

働くことこそが祈りなのですよ さあ立ってシスター・メアリ

(さすがですまざーむーあ)

さすがです　マザー・ムーア！

(さてつだって)

さ　手伝って

(かぜをかんじるいきがらくになった)

風を感じる　息が楽になった

(きれいなしーつきもちいい)

綺麗なシーツ　気持ちいい

(あかるいひざし)

明るい陽ざし

(ゆかにごみはない)

床にごみはない

(やさしくてあてしてくれる)

優しく手当てしてくれる

(ゆめみたいだ)

夢みたいだ

(ほうたいがこんなに)

包帯がこんなに

(たすかるな)

助かるな

(あいてえよ)

あ！　いてえよ！

(ごめんなさい)

ごめんなさい！

(ほんとにぶきようね ほうたいひとつまけないなんて)

ホントに不器用ね 包帯ひとつ巻けないなんて

(すみません)

すみません...

(えいみーいちばんつらいのはかんじゃさんよ なみだをみせてはだめ)

エイミー　一番つらいのは患者さんよ 涙を見せてはだめ

(いつもえがおたやさないで)

いつも笑顔　絶やさないで

(あんしんさせてあげましょう)

安心させてあげましょう

(かぞくがまつうちへきっとかえれるげんきで)

家族が待つうちへ　きっと帰れる元気で

(そのひまでわたしたちそばにいます)

その日まで私たちそばにいます

(はげましてあげましょう)

励ましてあげましょう

(せかいいちきくくすりはいきるちから)

世界一効く薬は　生きる力

(そうよきぼうだから)

そうよ　希望だから

(はげましてあげましょう)

励ましてあげましょう

(せかいいちきくくすりは)

世界一効く薬は

(いきるちからきぼうだから)

生きる力　希望だから

(なおそう)

治そう

(ゆうきだしげんきだしかんびょうしよう)

勇気だし元気だし看病しよう

(こころこめて)

心こめて