戻らない(feat.八木海莉)/MIMiNARI

(ねおちまででんわしてねいきにほほえむ)

寝落ちまで電話して　寝息に微笑む

(はなれていてもぜんぜんむだじゃなかったね)

離れていても　全然無駄じゃなかったね

(もう、ね。むかしばなしだ)

もう、ね。昔話だ

(りそうはあさにかおるやきたてのぱんのにおい)

理想は朝に香る　焼きたてのパンの匂い

(おなじくうきにつつまれてく)

同じ空気に包まれてく

(ささやかなびねつがふたりおこすように)

細やかな微熱が　ふたり起こすように

(とかいのかぜがきょうもじゃました)

都会の風が　今日も邪魔した

(もうすこしさめるまでこのままでいよう)

もう少し冷めるまで　このままでいよう

(ほらひとときのまどろみのなかにてゆくたいおん)

ほら　ひとときの微睡みの中　似てゆく体温

(しんぴんのせんたくきむだにまわしたら)

新品の洗濯機　無駄に回したら

(ねむったままのえいがのつづきでもみよう)

眠ったままの　映画の続きでも観よう

(そう、ね。ふしぎみたいだ)

そう、ね。不思議みたいだ

(つきなみなひびもふわりとくべつなあさにきがえて)

月並みな日々もふわり　特別な朝に着替えて

(まっさらなしーつをまとって)

真っ新なシーツを纏って

(おちてくゆめのなかへ)

堕ちてく　結夢の中へ

(おなじかおりにつつまれてく)

同じ香りに包まれてく

(ささやかなびねつがふたりおこすように)

細やかな微熱が　ふたり起こすように

(とかいのかぜがきょうもじゃました)

都会の風が　今日も邪魔した

(もうすこしさめるまでこのままでいよう)

もう少し冷めるまで　このままでいよう

(ほらひとときのまどろみのなか)

ほら　ひとときの微睡みの中

(もしこのさきことばをうしなってしまっても)

もしこの先　言葉を失ってしまっても

(わすれてしまってもはだをあわせて)

忘れてしまっても　肌を合わせて

(うまくはいえないけどこのままでいよう)

うまくは言えないけど　このままでいよう

(ほらもどらないぬくもりのなか)

ほら　戻らない温もりの中

(ちかづくたいおん)

近付く体温