幸福の位置
歌詞(問題文)
(どんなてでもことばでもこのみでだれかをもういちどだけ)
どんな手でも言葉でも、この身で誰かを、もう一度だけ、
(しあわせにできるならかみさまどうか)
幸せにできるなら、カミサマどうか!
(そのきかいをこのみにわずかでもわけあたえてくれないか)
その機会を、この身に僅かでも、分け与えてくれないか!
(ひとよりかはそうめいだったあるべきばしょにしこうがあった)
人よりかは聡明だった。あるべき場所に思考があった。
(かんがえつくどうりはどうやらどうどうとつねにめいだいをしんにうらづけていた)
考えつく道理はどうやら堂々と、常に命題を真に裏づけていた。
(それがふくしであるようにそんなことをねがうきょうもやくにてっした)
それが福祉である様に、そんなことを願う今日も、役に徹した。
(せいぎのありようをさぐってそこにこうふくのふずいをねがって)
正義の在り様を探って、其処に幸福の付随を願って!
(でもおたがいをしたつようそのべくとるはいちがいにおなじほうでないらしい)
でも、お互いを仕立つ要素の、ベクトルは一概に、同じ方で無いらしい。
(はぁそんなんじゃこのねがいはなにもかなわないな)
はぁ、そんなんじゃ、この願いは何も叶わないな。
(こうりしゅぎもじゆうしゅぎもどんなしゅぎでも)
功利主義も自由主義もどんな主義でも
(かいけつできないしあわせになれるのはみんなじゃなくて)
解決できない幸せになれるのは皆じゃなくて!
(せいぎとりふくはいつのじだいでも)
正義と利福は、いつの時代でも、
(ねじれのいちにあるらしくもうなんでもいいからさ)
ねじれの位置にあるらしく。もうなんでもいいからさ!
(どんなてでもことばでもこのみでだれかをもういちどだけ)
どんな手でも言葉でも、この身で誰かを、もう一度だけ
(しあわせにできるならかみさまどうか)
幸せにできるなら、カミサマどうか!
(そのきかいをこのみにわずかでもわけあたえてくれないか)
その機会を、この身に僅かでも、分け与えてくれないか!
(なんてね)
なんてね。
(ひとよりかはむきりょくだったとくだんしゅみやしこうもなかった)
人よりかは無気力だった。特段、趣味や嗜好もなかった。
(かんがえつくどうりでただただたんたんなるかいけつへんのしゅやくをえんじていた)
考えつく道理で唯々、淡々なる。解決編の主役を演じていた。
(それでだれかをしあわせにできると)
それで誰かを、幸せにできると!
(そんないふをただねがってすがってはかなくちった)
そんな「もしも」をただ、願って縋って儚く散った。
(じぶんのありようにつかれてせいさんせいないふあんにつかれて)
自分の在り様に疲れて、生産性ない不安に憑かれて、
(それでもなおこのばしょにとどまるりゆうも)
それでもなおこの場所に、留まる理由も、
(こんかいでまくぎれのじぶんらしい)
今回で、幕切れの時分らしい。
(けっきょくさこのねがいはなにもかなわないな)
結局さ、この願いは何も叶わないな。
(ふうだにっとほわいだにっとはうだにっととか)
フウダニット?ホワイダニット?ハウダニット?とか
(ぱっとおもいつくようなうぞうむぞうをでんかのほうとうしゅほうをもって)
ぱっと思いつくような有象無象を、伝家の宝刀・手法を以て、
(ほころびのすきまへぬるりぬるりとはいりこんでは)
綻びの隙間へぬるりぬるりと入り込んでは、
(せいぎのつるぎをかかげていたかったがこれはどうやらもろはのつるぎであったらしい)
正義の剣を掲げていたかったが、これはどうやら諸刃の剣であったらしい
(ひとをたすけるためにふるったそれが)
人を助けるために振るったそれが、
(かえってひとをきずつけることにいったいぜんたいなんのいみがあるのだろうか)
かえって人を傷つけることに、一体全体何の意味があるのだろうか。
(そしてゆくすえあったのはかいけつふかのうせいによるないは)
そして行く末、あったのは解決不可能性による内破。
(にちじょうのえんちょうせんじょうになんておさまらない)
「日常の延長線上」になんて収まらない。
(それはほんとうにそう)
それは本当にそう。
(こうりしゅぎもじゆうしゅぎもどんなしゅぎでも)
功利主義も自由主義もどんな主義でも
(かいけつできないしあわせになれるのはみんなじゃなくて)
解決できない幸せになれるのは皆じゃなくて!
(せいぎとりふくはいつのじだいでも)
正義と利福は、いつの時代でも、
(ねじれのいちにあるらしくもうなんでもいいからさ)
ねじれの位置にあるらしく。もうなんでもいいからさ!
(どんなてでもことばでもこのみでだれかをもういちどだけ)
どんな手でも言葉でも、この身で誰かを、もう一度だけ
(しあわせにできるならかみさまどうか)
幸せにできるなら、カミサマどうか!
(そのきかいをこのみにわずかでもわけあたえてくれないか)
その機会を、この身に僅かでも、分け与えてくれないか!
(なんてね)
なんてね。